ギア感満点のミラーレスカメラ『OM-5 Mark Ⅱ』を相棒に、7代目ダイハツ『MOVE』で横須賀ドライブ!

最新カメラ×軽自動車で横須賀ドライブ!

 「サンドベージュ」というアウトドアジャケットのようなカラーを身にまとい、大きな注目を集めているミラーレスカメラ、OM SYSTEMの新鋭『OM-5 Mark II』を相棒に、握るステアリングはダイハツ新型『MOVE』!  いずれ劣らぬ話題の両雄、その魅力・実力やいかに?

アウトドアへ迷わず連れ出せ『OM-5 Mark Ⅱ』!

 音楽や映像に興味をもつ「リアルサウンドテック」読者のみなさんなら、当然デジカメにも関心が高いはず。つい先日も富士フイルムのコンパクトデジカメ『X-half』をご紹介したばかりだが、今年はデジカメの話題が豊富すぎ! そんな中、アウトドア人気が根付いた今だからこそ手に入れたいデジカメが登場した。その名は『OM-5 Mark Ⅱ』。名門オリンパスの流れを汲むOM SYSTEMの最新モデルだ。

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 ちょっとカメラに詳しい人なら、OM SYSTEMのミラーレス一眼が「マイクロフォーサーズ」(以下M43と略)であることをご存じだろう。M43は昨今話題の【フルサイズ=タテ24㎜×ヨコ36㎜】に比べ、おおよそ1/4にあたる【M43=タテ13㎜×ヨコ17.3㎜】の撮像素子を搭載するカメラシステム。M43は小型軽量を特徴とし、したがって旅カメラとしても定評がある。このM43規格をルミックスと共に作り上げたのがOM SYSTEM(当時オリンパス)だ。

 新鋭『OM-5 Mark Ⅱ』が発売されたのは7月18日。ボディーはブラック、シルバー、サンドベージュの3色を展開。いずれも『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45㎜ F4.0 PRO』ズームレンズとのキットを用意するが、ブラックとシルバーについては高倍率ズーム『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150㎜ F4.0-5.6 II』とのキットも展開する。

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左『M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150㎜ F4.0-5.6 II』、右『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45㎜ F4.0 PRO』

 本体の重さは約418g、12-45PROレンズを装着しても約672gと軽く、対応レンズと併用することで最大7.5段という超強力な5軸シンクロ手ぶれ補正機能を搭載。降雨・降雪・滝しぶきなどを浴びる環境でも撮影を続行できるタフネスを有するとくれば、旅好き、アウトドア好きが放っておくはずがない。だからこそ“らしいカラー”である「サンドベージュ」の投入は嬉しいサプライズなのだ。

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5軸シンクロ手ぶれ補正機構
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小型軽量・高画質なアウトドアカメラ『OM-5 MarkⅡ』

カメラ×ドライブの相棒、ダイハツ新型『MOVE』!

 新しいデジカメを手に入れたら早速撮影に飛び出したい。近所や家族の笑顔も最高だけど、こんな季節、やはり海がいい。そこで小気味いいフットワークとして目を付けたのがダイハツのド定番『MOVE』だ。

 実はこの『MOVE』、6月5日に発売され、最近ようやく納車が始まったばかりのホット過ぎるニューフェース。モデルナンバーとしては7代目にあたるが、なんと6代目発売(2014年)から11年ぶりのフルモデルチェンジとあって、ユーザーは「待ってました!」の大合唱。その結果、発売1カ月で月間販売目標のなんと5倍となる約3万台を受注した。そう、みんな待ちわびていたのだ。

 「MOVE」シリーズはダイハツのシティコミューターの代表格で初代発売は1995年。かのスズキ『ワゴンR』と共に、軽ハイトワゴン市場を作り上げた“小さな傑作車”だ。

 ドライブの出発地点はダイハツ東京支社のある日本橋。「海へ」というアバウトな気持ちで入った首都高だが、同乗した担当編集がかけた曲「横須賀ストーリー」(山口百恵/1976年)に天啓を受け、南南西に進路をとり横須賀に向かう。日本橋から約70㎞、往復で約150㎞。日帰りにはちょうどいい。なお、今はスマホ連動が当たり前になっており、ナビもスマホ連動だし、サブスク音楽サービスにも対応してくれるのが嬉しい。

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『横須賀ストーリー』(山口百恵/1976年)

カレーのまち横須賀。なぜならば……

 横須賀みやげと言えばカレーと言う人は多いがそれは正しい。なぜなら横須賀は軍港のまちであり、かつて船員たちが船上で曜日感覚が薄れていくことを防ぐため、毎週金曜日のメニューをカレーとした故事にちなむものだから。京急横須賀中央駅前では「よこすか海軍カレー」公式キャラクター「スカレー」がカレー皿をもって君を待っている。(興味持った人はぜひ会いに行こう!)

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「よこすか海軍カレー」公式キャラクター「スカレー」

 ちょっと脇道それたが『OM-5 Mark Ⅱ』の最大の特長は、これがM43ミラーレスカメラというデジタル時代の申し子にして「小型・高性能」を極める点だ。有効画素数は約2037万画素……なんていうと「僕のスマホはもっと高画素だぞ」という方もおられるだろう。数字的には確かにそうだ。しかしアナログ写真もデジタル画像も、ともに情報は光として受け取る。だからスマホの小さなセンサーに詰め込まれた3000万画素よりM43の2000万画素のほうがより光の陰影を正しく、豊かに受け取ることができる。つまり明~暗の幅広い画像を記録することが出来るのだ。例えるなら密生した自然林より適度に伐採された山林の方が木々や大地に光が注ぎ、生命をいきいきと育むのに似ている。

 目の前のシーンを記録することは誰にでもできる。しかし「撮りたい」と直感したシーンを「どのように撮るか?」と自問自答し瞬時に判断することこそ、写真趣味のだいご味。

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 その意味で、オリンパス時代からの伝統である「アートフィルター」(16種類)や、本体内で写真を自動加工・生成する「コンピュテーショナル・フォトグラフィ」など、“写真を楽しむ機能”の充実は、OM SYSTEMの最新鋭機らしいチャーミングな魅力といえる。むろん高性能M.ZUIKOレンズ群の存在を忘れてはならない。

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フィルムのOMカメラ時代に「バクテリアから宇宙まで」と謳ったズイコーレンズの系譜をひくM.ZUIKOの高性能レンズ群
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コンピュテーショナル・フォトグラフィ「HDR」の適用例(上画像)。極端な明暗コントラストがバランスよく調整されたことが判る。下は「HDR」非適用で撮影。

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その小ささが価値を生む。YES、軽自動車!

 今回、連れ出した『MOVE』は最上位の「RS」。ターボエンジンで両側スライドドア、本革巻ステアリングに15インチアルミ(他は14インチ)を履きスポーティサスペンションを備えるキビキビグレードだ。昨今人気のスーパーハイトワゴン(『タント』や『N-BOX』)に比べ150㎜程度背が低い(1655㎜)ことから、横風の影響の少なさ、コーナリングでの安定性が際立ち、リーズナブルでもある。独身やDINX世帯、子供が巣立った夫婦など「基本ふたり乗車」なら『MOVE』の低さこそがメリットとなる。

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 首都高から横横(横浜横須賀道路)を経て横須賀市街地へランディング。「おお、軍艦だ!」「こっちが海上自衛隊、あっちが米海軍で、あの壁みたいな船が横須賀に配備されたばかりの最新鋭ステルス駆逐艦のマイケル・モンスーア」と助手席の担当編集。やたら詳しいのがおもしろい。

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最新鋭ステルス駆逐艦「マイケル・モンスーア」もしっかり撮影

 タミヤ世代の筆者としては目指すは三笠! かの東郷平八郎司令官が乗艦し日露戦争を戦った船として知られ、現存する鋼鉄製戦艦として最古。そういえば「皇国の荒廃この一戦にあり」とZ旗を掲げロシアバルチック艦隊を打ち破った日本海海戦(1905年)から、今年は120年目であった。

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三笠を従えるかのごとくの『MOVE』。『OM-5 MarkⅡ』のアートフィルター「ドラマチックトーン」を使えば重厚さも表現してくれる

 人気のどぶ板通りを走り、海岸線を抜け、小さな傑作車は取材陣と『OM-5 Mark Ⅱ』をスイスイと運ぶ。今回『MOVE』初採用となった両側スライドドアは、特にタイトな駐車場での乗降を楽にしてくれた。そろそろ夕方だ。「Get Wild」(TM NETWORK/1987年)を聴きながらダイハツ東京支社がある日本橋へターンバック!

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横須賀の名物ストリート「どぶ板通り」。狭い路地もスイスイと
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小回りが効くから狭隘な海辺道も苦にならない。馬堀海岸でパチリ
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これも横須賀名物⁉ 街中に突然現れる「崖」。海町は撮影スポットが満載だ

「小さな傑作品」と呼びたいカメラ&クルマ

 いずれも新鋭、そしていずれも“小さな傑作品”と賞すべき『OM-5 Mark Ⅱ』と『MOVE』ならば、旅やドライブとの相性は間違いのないところ。加えて共に令和時代のコスパ優等生なのだ。実は……ここだけの話。

 『MOVE』は99万2200円~の『ミライース』に次ぐダイハツ乗用車きってのロープライスモデル(135万8500円~)。そして『OM-5 Mark Ⅱ』は、特にレンズキットが「価格設定が間違って……ない?」というくらいお値頃なのだ。

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 価格はオープン設定だが、ボディー単体では家電量販店で15万5000円前後から売られている。そして『12-45㎜ F4.0 PROレンズキット』はわずか2万円UPの17万6000円前後! 高倍率ズーム『14-150㎜ Ⅱレンズキット』でもほぼ同じ値段。つまり「どっちにしろレンズキットを買いなさい」! ただしサンドベージュでは『12-45㎜ F4.0 PRO レンズキット』のみの設定だ(ボディー単体では販売あり)。

 旬なカメラと旬なクルマに、がぜん興味がわいてきたのではないだろうか。その気持ちに「SAY YES!」。みなさんもショップで、ディーラーで、このふたつの小さな傑作品をぜひ体験いただきたい!

●参考情報

OMデジタル/OM-5 Mark Ⅱ 

https://jp.omsystem.com/product/dslr/om-omd/om/om5mk2/index.html

ダイハツ/MOVE

https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move/

※価格表記はいずれも税込です

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