スリムでコンパクトなのに全自動で本格エスプレッソが楽しめる レコルトのエスプレッソマシンの実力を試してみた

 多くのコーヒー好きにとってあこがれのアイテムといえるのがボタンひとつでコーヒーが淹れられる全自動のエスプレッソコーヒーマシンだ。コーヒー豆と水をセットしておけばボタンにタッチするだけで自動的にエスプレッソを抽出でき、さらにミルクを用意すれば、カフェラテやカプチーノなど、さまざまなアレンジメニューが楽しめる。スターバックスやブルーボトルなどのコーヒーチェーンのような1杯がいつでも自宅で淹れられるようになる。

 しかし、全自動エスプレッソマシンは実勢価格で10万円以上の高価なモデルが中心で、さらに本体サイズも大きく、なかなか購入には至らないという人も多いようだ。

 そこに登場したのが、レコルトの「全自動エスプレッソコーヒーマシン(REC-1)」だ。コーヒー豆を豆ホッパーに、水を水タンクにセットしておけば、1杯分のコーヒー豆を挽き、タンピングして最大12気圧の圧力をかけて、豆の旨みを凝縮した本格的なエスプレッソが自動抽出できる。

レコルトの『全自動エスプレッソコーヒーマシン(REC-1)』

 『全自動エスプレッソコーヒーマシン(REC-1)』はMakuakeでのクラウドファンディングとなっており、7月初頭時点で応援購入総額約4000万円超を集めるなど、成功を収めている。

コンパクトサイズで手軽に淹れられるエスプレッソマシン

 抽出モードはエスプレッソ(30ml)、ルンゴ(60ml)、アメリカーノ(150ml)の3種類。さらに好みの抽出設定を保存できる「Favorite」モードと、お湯の抽出ができる「Hot Water」モードを用意する。

 本体左側面にある電源ボタンを押して起動したら、あとは各モードボタンを押すだけと使い勝手は非常にシンプル。

 ひとつ嬉しいのが、スリムなため設置しやすいこと。本体サイズは幅18.0×奥行き40.2×高さ31.5cmで、キッチンやダイニングなどにある約20cmのすき間に設置できる。

 実際に設置してみて感じたのが非常に高級感があること。ブラックメッキ仕上げのボディや抽出時にカップをスポットライトのように照らす仕掛けにより、飲む前から視覚的に楽しめる。

LEDライトがエスプレッソを照らしてくれる

 普段使いとして飲みたいのがアメリカーノだ。150mlとたっぷりなので、ドリップコーヒーのように飲める。エスプレッソベースなので非常にコク深く、香り豊かだった。妻はレンジで温めたミルクにルンゴを抽出し、カフェラテのようにして楽しんでいた。ミルクを温めたり、泡立てる機能はないので、電子レンジやミルクスチーマーなどと組み合わせてミルクメニューを楽しみたい。

本格エスプレッソによるアレンジメニューも楽しい

 エスプレッソマシンとしての精度の高さも魅力だ。豆ホッパーには挽き目を調整できるダイヤルを搭載し、好みの粒度に設定できる。細かく挽けばより濃厚に、粗くするとあっさり香り豊かなエスプレッソが抽出できる。

豆ホッパー内に挽き目ダイヤルを配置

 ミルにはムラなく挽けて、熱による劣化も発生しにくいコニカル式グラインダーを採用しているのもポイント。さらにステンレス刃なので耐久性も高い。

 また、全自動エスプレッソコーヒーマシンがあると、さまざまなアレンジメニューが楽しめる。この季節、個人的に気に入ってるのが、エスプレッソアフォガードだ。コンビニやスーパーでバニラアイスを買ってきて、そこにエスプレッソをかけるだけなのだが、これがカフェのスイーツのように美味しいのだ。このほか、ソーダ割りやベトナムコーヒーなど、さまざまなアレンジメニューも楽しめる。

 総論としてコンパクトな全自動エスプレッソコーヒーマシンを普段使いすると、仕事の合間などでもさっと淹れられるのがかなり便利。いわゆるペーパーフィルターを使ったドリップコーヒーの場合、フィルターをセットしたり、水を補充したりといった手間が毎回かかる。しかし『全自動エスプレッソコーヒーマシン(REC-1)』なら、そういった手間がかからない。起動時に自動的に内部洗浄が行われたあとはモードボタンを押すだけでいい。コーヒー豆と水はタンクに入れて置けるので、都度補充する必要もない。さらに溜まったコーヒー豆のカスは約10杯分溜まったら捨てるだけ。これも溜まるとアラートが表示される。

 家庭で淹れるには価格やスペース面などハードルが高いエスプレッソマシンだが、これががあれば毎日楽しめる。ちょっと気になる人は試してもらいたいアイテムのひとつだ。

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