元アップルのデザイナーが手がけた『xBloom Studio』で新しいコーヒー体験を味わってみた

元アップルのデザイナーが手がけたコーヒーメーカーレビュー

 元アップルのデザイナーが手がけた全自動コーヒーメーカーと話題の『xBloom Studio(エックスブルーム スタジオ)』。美しいデザインや、プロの味を再現できる「レシピカード」などの革新的な機能によって、従来のコーヒーマシンとは一線を画すコーヒー体験が楽しめました。その魅力や使い心地をレビューします。

極限まで無駄を省いたデザイン

 サイズは横170mm、奥行き204mmとスリムなので、キッチンの隙間に設置して使うことができます。

 無駄なボタンや装飾は一切ない洗練されたデザインは、ため息が出るほどかっこいいです。友人の家に遊びに行った時、これが置いてあるとかなり気を惹くでしょうし、褒められそう。マットなブラックはインテリアにも馴染みました。

計量からドリップまでこれ1台で完結

 コーヒーメーカーの基本的な機能を使ってみます。まずは後部のタンクに水を入れます。

 ボタンを押して電源を入れると、画面にABCとアルファベットが表示されます。あらかじめ設定しておくことで、浅煎り・中煎り・深煎りのようにモードを使い分けることができます。


 モードを選択した後は、フィルターをセットし、豆を15g計測。底面に秤の機能が搭載されているため、別の機械で豆を計量する必要はないのがとても楽です。

上部の投入口から豆をセット。
マグネット式のドリッパーにペーパーフィルターを装着します。

よりこだわりたい人はアプリでカスタマイズを推奨

 『xBloom Studio』には、3つのモードが搭載されています。

グラインダーモード:豆の挽き方を自由に調整可能
お湯モード:温度調整ができ、ウォーターサーバーのように使える
スケールモード:豆やお湯の重さを測るためのデジタルスケール機能

 ドリップコーヒーを淹れるだけでなく、自分で購入した豆を挽くだけ、お湯を注ぐだけ、という使い方もできます。極端な話、お湯を注いでカップラーメンを作ることもできるのです。

 より味にこだわりたい方は専用アプリを使用してみてください。

 湯温や注ぐスピード、挽き目、お湯の注ぎ方まで設定することができ、ハンドドリップでしか調整できなかった自分の好みをマシンで再現できるのが近未来的です。アプリのUIは非常にわかりやすく、直感的に操作できます。ラグなく即座に反応するためノーストレスでした!

「レシピカード」でプロのバリスタの味を堪能!

 自分好みのコーヒーレシピを作ることも面白いですが、『xBloom Studio』の最大の特徴は「レシピカード」でプロのコーヒーを楽しむことができる点です。最適な挽き方、湯温、抽出時間がカードに記録されてあり、自分で調節せずとも、プロのバリスタが淹れたようなコーヒーを簡単に自宅で再現できるのです。

 今回レシピカードと一緒に使うのが、コーヒー豆とドリッパー、紙フィルターが1つにまとまったコーヒーポッド、「xPods(エックスポッド)」です。

ころんとして可愛い

 「xPods」とレシピカードはセットで届き、xPodsのコーヒーを美味しく飲むために監修されたレシピがカードにインストールされているという仕組みです。レシピカードは今後も様々な種類のものがローンチ予定だそう。

 それではバリスタ監修の味を楽しんでみます。まずはカードを上部のセンサーにピッと読み込ませます。

xPodsの蓋を開け、豆を投入。

 カップの内側がフィルターになっているため、そのままセッティングします。スタートボタンを押すと、豆が挽かれてドリップが始まります。

 お湯は一箇所だけでなく、円を描くようにゆったりと注がれるため、まるでハンドドリップのような丁寧な抽出です。

 レシピカードで淹れたコーヒーは、癖がなく誰にでも飲みやすい味。さすがプロの配合だな、と尊敬するほど本当に美味しいです。心がホッとするひとときを過ごすことができました。

 「xPods」は今後日本でも様々なコーヒーショップやロースターとコラボレーションを実施していく予定だそう。有名店の味が自宅で楽しめる日も近いかもしれません。

長年ハンドドリップ派の人にこそおすすめしたい

 アプリは日本語対応しているものの、マシンは日本語表記ではなく基本は記号と数字のみなので、操作に慣れるまで少し時間がかかりました。筆者自身、ボタンを間違って急にお湯が出てきて驚くことも。慣れれば簡単ですが、極限までデザインを絞る潔さはまるで「iPhone」のようで、元アップルのデザイナーたちによって生み出されたマシンというのも個人的には納得です。

 また、コーヒーをドリップする際、お湯の飛び跳ねには注意が必要です。跳ねを防ぐには深くて飲み口の広いマグカップを選ぶのが良さそう。また、コーヒーの挽きかすも少し飛び散るので、布巾やペーパーを敷いておくと周辺が汚れないので安心です。

 『xBloom Studio』は、長年毎日ドリップでコーヒーを淹れてきた人にこそおすすめです。自分好みにカスタマイズできるだけでなく、レシピカードを活用することで、プロの味を身近に味わうことができる革新的なマシンだと感じました。

 また、インテリアにもこだわりつつ、コーヒータイムをより充実させたい方にもぴったりです。共働きの夫婦にとっては、忙しい朝の準備時間を短縮し、生産性を高める便利なアイテムになりそうです。今までにない驚きのコーヒー体験をぜひ楽しんでみてください。

デロンギのコーヒーメーカーが10,500円オフだって。自宅で美味しいコーヒーが飲めるよ #Amazonプライムデー

2024年7月11日から15日に開催されるAmazonプライムデーの先行セールでは、コーヒー愛好家にぴったりな商品が特別価格で登…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる