無双状態の“おひな様”、怒涛の心変わり? 「るいくん、好き」『今日好き ハロン編』4話

『今日好き ハロン編』4話

おひな様、もんた&しゅんで「両手に男でーす」再発動 男子を振り回す自由奔放ぶり

 前置き不要かもしれないが、今回は『ハロン編』の正念場である。舞台は、2日目夜のバーベキュー。肉を焼けば、新たな伝説が生まれると言われて久しい『今日好き』だが、今回はさすがに屈指の名作。意中の相手にあわせて、自分が動く。それも臨機応変に。かつ俊敏で、反射的でなければ、過酷な恋の戦場では真っ先に散るほかない。

 そんなスピード感は旅のメンバーのみならず、スタジオのモニターにかじりつく“恋愛見届け人”たちにも伝播したのか。普段はある程度、VTR視聴を終えてからコメントを交わす、いわばダイジェスト形式が採用されているはずが、今回ばかりはまるでボクシングの試合かのように、実況形式で無数のツッコミが飛び交っていた。読者各位はついてこれるか? このスピードに……。

 さて、直前までのグループ行動を終えて、メンバー全員が宿泊先のテラスに再集合。悠長にしている暇はない。最初の席順が肝心となるが、そんな状況下で「ねぇねぇ、エビがあるよ」と、またしても好物に飛びつく“おひな様”こと、ひな(長浜広奈)である。

 この後の1時間程度で旅の行方が大きく変わるというのに……と言いたいところだが、彼女はもう“無双状態”だから関係なしか。我々が彼女から一瞬でも目を離せば、右にもんた(MONTA)、左にしゅん(倉澤俊)と、またしても「両手に男でーす」モードが発動。自身とは別グループにて水遊びを終えて、初日ぶりに“トゲ”を再生産した髪型のもんたを横に、雑な理由で乾杯を任せると、すぐさま「ひな焼こう。なぜなら、もっと食べたいから」と、しっかりと理由まで述べてから網の方へと足を運んでいく。

 もちろん、もんた&しゅんも彼女の僕(しもべ)のように後をついていくのみだが、当人の気が少しでも変われば「やっぱすーわろっ!」と、心の“焼肉スイッチ”を切って着席。もんた&しゅんとも、網に夢中でいたら隣にはひながおらず、いるのはお互いのライバルのみ。あまりに翻弄されっぱなしな状況に、もんたは“このやろぉ〜”と下唇を噛み締める。しゅんはただ唖然とするのみだった。

 語弊を恐れず書けば、もし好きな相手じゃなかったら殴っている……くらいにコミックアニメのような時間が続いたわけだが、ひながズルいのは飴とムチの“飴”を忘れないこと。焼き鳥を「うまうま」と頬張りながらも、しゅんにそのうち1本をプレゼント。もんたにも同じく渡すのだが「自分で取って」と、皿ごと押しつける。“ひなガールズ”の間で扱いが違うのは、本人たちの性格に合わせてか。あるいは、この日のグループ行動をともにできなかったもんたに対して、密かにヤキモチを焼いているからか。バーベキューで焼くのは、肉だけで十分なのに。

おうが×あおい、カップル成立間近? その裏で、るいがひなからくらった“実家の弟”扱い

 ちなみにこのとき、ひながかつて第一印象で気になっていた相手に指名していた、るい(倉田琉偉)はというと? しゅんがひなに対して、持っていたスペアリブに調味料をなにも振りかけないことを尋ねると、彼女がぶっきらぼうな様子で「んっ」と、右斜め前に手を伸ばす。その手の先にいた人物こそ、るいだ。大切なことだから繰り返すのだが、かつて第一印象で気になっていたはずのるい……なんだよな? おひな様、もはや振る舞いが実家。決して嫌いではないが、そこまで好きでもない弟に対して、目も合わせず醤油を求めるときのそれと同じ動作すぎる。

 これだけでは終わらない。このバーベキューは、網と席の行き来によって、メンバーがとにかく入れ替わり立ち変わりに。中盤には、るいが自身の居場所を失ったり。あるいは、りょうすけ(曽根凌輔)を追うせりな(佐藤芹菜)&めい(天宮芽唯)の三角関係が、全員まとめておひな様献上用の大量のエビを焼かされていたり。

 一時は、テーブル向かって右端に座っていたおうが(桜我)×おとは(倉八音羽)を除き、その場のほぼ全員がおひな様のために動く、まさに“接待バーベキュー”と言わんばかりの様相と化していたカオスバーベキュー。そんななかでも、おうが×あおい(永瀬碧)が人知れずに互いの心を確かめ合い、ひっそりと明日の告白を約束していたあたりもまたリアルだった。文化祭や球技大会を終えて、いつの間にか付き合っているカップルっているよね。

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