SNSで大バズりの “おひな様”、全開の可愛さで「無双したい」『今日好き ハロン編』1話

おひな様、登場シーンから早くも“VIP待遇” 今回の旅は『背脂編』なこってり具合?
まだ1話時点での所感でしかないが、歴代の『今日好き』でも屈指の名作になる気がしてならない『ハロン編』。スタジオの“恋愛見届け人”たちが予告していた通り、神回か問題作。あるいは伝説となるか……。井上裕介(NON STYLE)による『今日好き。背脂編』の名付けはまさにで、初回から内容が濃すぎて、爆笑で止まるシーンの連続だった。画面越しで観ていてこれなのだから、その場にいたら大変なことになっているに違いない。
さて新たな旅の舞台は、ベトナム・ハロン。首都・ハノイから車で東に3時間ほどに位置する、世界遺産=ハロン湾を有する人気観光地である。集まったのは、男子5名・女子5名の合計10名。うち継続メンバーは4名で、おとは(倉八音羽)が昨年春の『プサン編』、めい(天宮芽唯)が同年秋の『キョンジュ編』、おうが(桜我)が前々回の『ニュージーランド編』からそれぞれ再登場。そして、前回の『マクタン編』からは……?
その“1名”を除いて、全員が顔合わせをした状態で旅がスタート。すると間もなく、ホワイトとグレーの淡い色使いなセーラー服に身を包み、ツインテールを揺らしながら、今回の主人公が降臨する。いまや、稀代のバズ請負人。その名を出せばSNSが盛り上がる、“おひな様”こと、ひな(長浜広奈)である。
主役は遅れてやってくるもの。さらには継続組で唯一、過去の旅のダイジェスト映像が用意されている“VIP待遇”だが、おひな様なのだから仕方がない。相変わらず、なにをお召しになれば自身が輝くのかを理解しまくった制服姿だし、「私のかわいさを男性の方々に伝えて、無双したい」「今度こそ、王子さまをJAPANに連れて帰っちゃいます♡」の宣誓も本当に頼もしい限り。
先ほどやや勇み足に記してしまったが、彼女が今回の旅で「よくも悪くも主人公」とは、井上の言葉。“悪くも”の部分から邪推すると、最終的にカップル成立はしなさそう? ひなが“王子さま”を見初めた瞬間を目撃したくもあり。同時に、彼女の活躍ぶりを高校卒業まで、永遠に見守りたい気持ちもあり。悩ましいところだ。
放送前から話題のペアが早くもマリアージュ もんたを執事に従えるもご機嫌ななめに
そんなおひな様のお眼鏡に適った男子は、5名中2名。新規メンバーのもんた(MONTA)&るい(倉田琉偉)である。特にもんたは、ひなの継続参加を願っていたようで「ずっと、ひなさんが来てくれるかなと思って」の言葉に、ひなが「来ちゃいました!」と、手振りつきで応える。続けて、同じ継続組のはずのおとはから「好きなタイプは?」と聞かれると、今度は「王子さま」と即答。なんだろう、場がひなの“ミート&グリード”状態である。
期待には応えるのが、ひな。ここから、ハロン湾を望む豪華客船でのクルーズランチとなった際には「もんた、もんた」と、執事を招くように呼び捨てで、隣の席にご指名が。もんたからしたら、こんなのメロメロにならざるを得ない。このペアといえば、もんたの尖らせた髪に鼻ピアス&口ピアス=合計7ピアスという、いかにも平成バンドマンで、ひなと対照的なビジュアルから、放送前から番組ファンより化学反応が期待されていた顔並びである。ともあれ、結果的に彼が旅の主人公ではなく、むしろバランサーに見えてしまうほど、この後のひなの勢いは強烈だった。
というのも、もんたがひなを挟んでおとはのネイルを褒めたところ、わかりやすく不貞腐れる。が、今度はひなの耳ツボジュエリーの話題になると、すかさず連続パンチ。「かわいい?」というところから自身のかわいさに軸を移動させ、もんたから褒められると「もんたいいね!」と太鼓判。そこから「こうやって話せて……」ともんたが言いかけたところで「光栄?」と回答を用意しているあたり、またしてもひなのペースである。なんというか、採用面接というか誘導尋問の類に思えてくるし、今回は“継続マジック”の後押しもあり、ひなの自己肯定感が“完スト”している。
とはいえ、前回の『マクタン編』で披露した「パパにバカで怒られた」エピソードをはじめ、ランチの際に隣に座っていたおとはが認めていたとおり、本当に素直な子なのだろう。思ったことをすべて口にしてしまうのは、状況次第では調子に乗っていると捉えられる恐れもあるが、不思議とひなにはそれがないし、同性からも好かれているのがその証拠。MBTIをすべての指標にするのも気が引けるが、筆者も彼女と同じENTP(紫色の討論者)で掴めない性格だと言われることも多いが、彼女ほどそう感じるのは稀である。『マクタン編』のように、隣に執事を従えながらエビを“うまうま”とかじる少女には、無限の可能性が秘められているのだ(もはや秘めていないけれど)。

























