G-SHOCKらしからぬ可愛さ。アナログとスマートが絶妙な『GD-B500S-8JF』レビュー

G-SHOCK『GD-B500S-8JF』レビュー

盤面を見るだけで完結できる手軽さ

 さっそく『GD-B500S-8JF』を身につけ、1週間ほど過ごしてみることに。期間を通して感じたことは、とにかく着け心地が軽いということだ。お風呂に入るとき以外はずっと身に着けていたが、付けていることにほとんどストレスを感じず、軽やかな着け心地だった。

 本商品の重さは45グラムなのだが、G-SHOCKのほかのモデルと見比べても軽い設計のようだ。厚さは11ミリ。こちらも、ほかのモデルと比べても薄い。数あるG-SHOCKのなかで、『GD-B500S-8JF』は限りなく“薄くて軽い”モデルなのかもしれない。

 そして筆者がありがたいと感じたもうひとつの要素は、”最低限の機能性”という点だ。筆者がApple Watchを始めとするスマートウォッチに手を出せない最大の理由が、「多機能すぎて使いこなせなそう」というポイント。その意味で、『GD-B500S-8JF』は、ちょうどいい塩梅のスマートさを見せてくれた。

 日常のなかで1番活用したスマート機能は、「歩数計測機能」と「消費カロリー」の管理。とくに歩数は、目標歩数を達成できたか、とくにどの時間帯で歩いていたかを、時計の盤面を見るだけで把握することができる。

 筆者はワンちゃんを飼っているので、1日の運動は朝の散歩から始まる。この日は、347歩で散歩を開始。

 45分ほど経ってお散歩終了。歩数が「347→2168」に増えていることがわかる。そして、時刻の上に棒グラフのようなものがニョキニョキ伸びているのがわかるだろうか。これが、時間帯によってどれだけ歩いたかの表示だ。この棒グラフは、1000歩歩くと縦軸がマックスになる。

(参考:カシオ公式サイトより)

 こちらは仕事があった平日の夜に撮影した画像だ。帰宅後すぐに犬の散歩に出たため、直近2時間で1000歩近く歩いていることがわかる。さらにその前のまったく歩いていない時間は仕事中、少し歩いているのは昼休憩だったのだろう。

 また、歩数グラフの右側に表示されているのは、目標歩数の達成度だ。この日は1万歩を目標値にしているので、1万歩を100%とした場合、あとどのくらい歩けばいいのかも見て取れる。目標を達成すると、「STEPS」の表示の下に「GOAL」の文字が点滅する。「GOAL」が表示されると、ちょっとした達成感も感じることができるので、自分なりの目標歩数を設定して生活するのがおすすめだ。

 本商品には、これらすべてがひとつの盤面に収まっているため、数値確認のためにわざわざ操作をする必要がなく、とてもありがたい。

 ちなみに暗いところで使用すると、こんな感じ。LEDバックライトは初期設定だと点灯時間が1.5秒とやや短いので、3秒に設定すると余裕を持って時間を確認することができる。

 そして、朝と夜、1日2回のワンちゃんのお散歩中に強く実感したのが、軽い付け心地のおかげですごく助かったということだ。散歩はリードを持ったりお水をかけたりなど、意外と手を使う場面が多いため、常に装着している時計が軽いと非常に動きやすい。

 同じように、ウォーキングやランニングなどをする人にとっても、この着け心地の軽さはありがたいと感じるのではないだろうか。

 専用のアプリをダウンロードし、Bluetoothでスマートフォンとリンクすると、1日のライフログも見ることができる。改めてデータを振り返ると、意外と毎日歩いていたんだなということを実感する。やはり、日々の運動量を可視化することは大事だと痛感した1週間でもあった。

 一般的なスマートウォッチに比べて、『GD-B500S-8JF』は価格も抑えられていて、最低限のスマートさは用意されている。総じて、筆者の「どうせ使いこなせないのではないか」という理由で敬遠していたスマートウォッチへの抵抗感を、ちょうどよく潜り抜けて生活に馴染んでくれた。

 「多機能に疲れちゃった」という人にも、「スマートウォッチにそこまでの大金は……」という人にも”ちょうど良さ”を提供してくれる。そんな距離感で時計を楽しみたい人にとって、おすすめの腕時計だと感じた。

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