マッチングアプリ「Pairs」が海外展開を宣言 今春から韓国でサービススタート

マッチングアプリ「Pairs」が海外展開を宣言

 恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」が、2025年5月13日にエウレカ本社で「新たな事業戦略に関する記者説明会」を開催した。

 会に登壇したのは、山本竜馬氏(代表取締役CEO)をはじめ、本多由美氏(ビジネスディベロップメント ダイレクター)、綿引康介氏(プロダクトマネジメント&デザイン シニアマネジャー)、藤田哲平氏(トラストアンドセーフティ マネジャー)の4名だ。

 まず、代表して山本氏がマッチングアプリ市場の最新動向と、ペアーズの新たな事業戦略をプレゼンしていく。ペアーズが掲げるビジョンは、誰もが出会うべき人と出会える世界をマッチングアプリで実現すること。日本は、既婚者の4人に1人以上がマッチングアプリをきっかけにして出会っているというデータがあり、東京都のマッチングサービス参入により、さらなる一般化へと加速している。

 そんなマッチングアプリ市場の中で、ペアーズは恋活・婚活マッチングアプリとして利用率No.1を誇っている。恋活から婚活まで幅広いユーザーが利用しており、累計登録者数は2500万を突破、恋活・婚活両ニーズのある18〜29歳が半数弱を占めるという。ペアーズの最優先課題としてあるのは、安心・安全。そこでIMS認証を更新し、安心のサービス基準に加えて最新の安全指針に対応。数あるマッチングアプリの中でも外部機関の安心・安全の基準を満たしているのは8アプリだけだという。さらに、テクノロジーによる安全というところで、マイナンバーカードのICチップ読み取りによるオンライン本人確認の導入を業界に先駆けて2024年8月に導入し、順調に利用割合が拡大している。

 ペアーズが挑戦として掲げる4つのテーマは、「海外へ挑戦」「オフラインの価値」「マッチングの質」「安心・安全の追求」。海外展開の第一弾として韓国で、この春からすでにサービスを開始している。ペアーズはマッチングアプリ最大グループと言われているアメリカの「Match Group」企業の傘下におり、「Match Groupの知見やリソースを活用できるので、日本国内の他社のサービスに比べると、海外展開に関して強みを持っています」と山本氏は話す。韓国が選ばれた理由としては、市場成長可能性が高いマッチングアプリ市場のポテンシャルや日本と同様に真剣な出会いのアプリに対する機運が熟成されつつあることなどを挙げた。また、海外展開に向けて、価値観のマッチング機能の最適化、基本構造の最適化として韓国の三大キャリアが共同開発した本人確認アプリ「PASS」を導入している。10年以上日本だけで展開してきたプロダクトを、グローバルに展開できるよう開発し直し、さらに国ごとにカスタマイズできるようなプロダクトにしたという。

 本多氏は、ビジネスアライアンスの現状と今後の展開として、事業開発部の4つの領域とステップに「オフライン販売チャネル拡大」「福利厚生での提供」「自治体連携・入札事業」「企業アライアンス」を挙げた。中でも、オンラインとオフラインの境界を超える多様な出会いの機会が生まれており、「カラオケ まねきねこ」と共催したカラオケ好きマッチングイベントからは後日、交際に発展したカップルも。ペアーズはまねきねこと業務提携契約を締結し、マッチングイベントの定期開催やユーザーのオフラインへの送客機能を共同開発することなどを明らかにしている。本多氏は「“恋愛スイッチ”はあらゆるところに潜んでいます。ペアーズは、いろんな企業さんとのアライアンスを大切にしていきながら、行政、職場、旅先といろんなコンテクストでオフラインへ拡大していきたいと思っております」とコメントした。

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