タップル、ゼクシィ縁結びが三重県と「出会い・結婚に関する連携協定」を締結 マッチングアプリが人口減少解決の一手に
男女の出会いを目的として、手軽に始めることができるのがマッチングアプリだ。
2010年代にスマートフォンの普及に伴って、国内でも次々とマッチングアプリが誕生し、今では多種多様なサービスがひしめき合う市場へと成長している。
また、2020年からのコロナ禍によって、男女が集まるイベントや合コン、婚活パーティなどのようなリアルで出会う機会が減少したことで、マッチングアプリを使うユーザーも増えてきている。
最近では、芸能人の利用者も度々話題になるなど、マッチングアプリは従前よりも確実に市民権を得ている状況と言えるのではないだろうか。
そんななか、国内最大級のマッチングアプリ「タップル」(tapple)は、このほど三重県と「出会い・結婚に関する連携協定」を締結した。
これまで多くの恋活・婚活をサポートしてきたタップルの知見やサービス特性を活かし、三重県で結婚を希望する人同士の出会いを支援する取り組みを実施していくという。
去る2023年3月30日には、本協定の締結式が三重県庁で行われ、三重県と連携協定を結ぶ株式会社タップル 代表取締役社長の飯塚 勇太氏、株式会社リクルート ディビジョン統括本部マリッジ &ファミリーディビジョン ディビジョン長の舘 康人氏らが出席した。
出会いの手段として一般化する「マッチングアプリ」を有効活用したい
冒頭では、三重県副知事の服部 浩氏が登壇し、今回の「出会い・結婚に関する連携協定」に至った背景を説明した。
三重県では平成26年度から「みえ出逢いサポートセンター」を設置し、結婚へ繋がる独身男女の出会いの創出を支援してきた。
しかし、こうした取り組みを行う一方で、県内における人口減少に歯止めがきかない状況が続いており、その対策を講じることが急務となっていたという。
「結婚や出産は、個人の自由意志に委ねられるものだが、三重県としても何か出会いの支援ができないか。そのような考えから、今回の連携協定の締結に至った」(服部氏)
三重県は、結婚を希望する男女の多様なニーズに応えるために、一般社団法人 結婚・婚活応援プロジェクト(MSPJ)を通じて、IMS(結婚相手紹介サービス業認定機構)認証マークを取得している企業との連携を強化していくという。
その第一弾が「タップル」と「ゼクシィ縁結び」のマッチングアプリというわけだ。
「出会いの形は時代とともに変化してきており、マッチングアプリを通じて出会い、交際を経て、結婚する流れは以前と比べても一般的になっている。その一方で、一部ではトラブルも発生している現状を踏まえ、マッチングアプリの正しい使い方の啓蒙をセミナーなどで行っていきたい」(服部氏)