高田健志「ガチな姿を楽しんでもらえれば」 『高田村大運動会』開催に向けた意気込みを語る

ゲーム実況者・高田健志。人気の正体隠匿系ゲーム「人狼(汝は人狼なりや?)」や、2020年頃から世界的ヒットを記録した『Among Us』の実況で人気を博す人物だ。そんな彼を中心に、夜な夜な集まってはコラボ配信をおこなう集団、通称「高田村」をご存じだろうか。
この“村”の特徴といえば、虚実入り乱れる人狼というゲームにおいて「理詰め」での進行が多く見られること。自然と議論もハイレベルなものとなり、“強豪”と呼ばれるようなプレイヤーが数多く参加、心理戦を大いに楽しめるとして人気のコラボ配信となった。
今回、そんな彼らがABEMAとともにオフラインイベント『高田村大運動会』を開催する。普段は頭脳による舌戦を繰り広げる彼らが運動で競い合うということで、ファンからも大きな期待が寄せられている同イベントを前に、村の長である高田健志に話を聞いた。
『Among Us』を通じて多面的なイメージを獲得してきた高田村
ーー『Among Us』(以下、アモアス)で人狼プレイヤーを中心にハイレベルすぎる議論を展開し、公式ショップ「高田村交易所」の展開から今回の『高田村大運動会』に至るまで、高田村は人気と規模を拡大してきました。そもそも立ち上がった2020年12月当時、高田さんはどんなメンバーを集めようと考えたのでしょうか。
高田健志(以下、高田):全然覚えていないんですが(笑)、単純に人が集まりそうなメンバーだったらいいなぁと。ゲームの性質上、前提として「議論ができる人」というのも大きかったと思うので、最初は『人狼最大トーナメント』(※ニコニコ動画で生まれた人気人狼番組)で共演していたメンバーが多かったですね。
ーーアモアスブームで多くの「村」が盛り上がりましたが、高田村は「理詰めで人狼(インポスター)を完封できる」ことを証明するようなガチの議論を展開しながら、一方で人狼プレイヤーの魅力をキャッチーに伝えてきたと思います。魅力的な配信者が多いのに、人狼配信は何となく「怖い」と思う人も多くて、視聴者が絞られるというか。
高田:絶対そうだと思います。ただ「人狼勢の魅力を伝えよう」みたいなことは全然考えていなくて、最初は人狼と同じノリで議論していたんですよ。そうしたら、怖いだのなんだのボロカスに叩かれて(笑)。だから自然にマイルドになっていきましたね。
ーー結果として、例えば人狼ではキレキレのしんたろーさんがいじられキャラになったり、プレイヤーたちの新たな魅力が伝わっていったと。
高田:たしかに今考えると、アモアスを始めてから視聴者のイメージがめちゃくちゃ変わった人は多いと思いますね。それこそ、しんたろーもそうだし、俺もスナパイなんかも、かなり“冷たい”人狼ゲームをしてきたと思うけど、いまはそう受け取られていないというか。(羊飼い)Kさんなんかもそうですね。
ーー人狼配信をよく観ている側からすると、可愛らしい面があったり、砕けたトークも面白かったり、ということはわかっているんですが、やはり強い人狼プレイヤーは「怖い」イメージを持たれがちですよね。
高田:そうそう、ずっと怖がられていましたね。実際、俺もスナパイとか怖かったし(笑)。
ーーそうして視聴者層が一気に広がりましたが、「高田健志」が若いファンも含めてここまで黄色い声援を送られる世界線は想像していましたか?
高田:いまだに意味がわからないですね(笑)。本当に初期から比べると視聴者層が変わったことはわかっていて。もちろん、めーやみたいなアイドル的な要素がある配信者がメンバーにいることも大きいとは思うんですけど。
ただ、自分としてはアイドル的な扱いをされることが“合ってない”と思っていて、実際にだいぶやり方を変えてきていたんです。それで人気が落ち着いてきた感があるのですが、いまは「そのままアイドルぶっておけばよかったかな」と後悔してます(笑)。
メンバーも開催を心待ちにしていた『高田村大運動会』
ーーそんななかで発表された今回の『高田村大運動会』ですが、どちらかというと頭脳派だったりゲーマーという印象が強いメンバーたちが、運動を中心とした種目で競うという企画は、なぜ立ち上がったのでしょう?
高田:じつは今回の運動会って俺発信ではなくて、なな湖を中心に何人かがかなり前からやりたいと言っていた企画で、1年くらい前に自分たちでやろうとしたことがあったんですよね。ただ、営利目的のイベントとして開くのがいろんな面で難しくて、断念した経緯があって。そんななかで今回、ABEMAさんに声をかけてもらって、これならできるぞと。
ーー事前の配信を見ると意外と運動経験があるメンバーが多くて驚きました。インドア派が取り組むにはかなりガチな種目が多くなりそうですね。
高田:中途半端だと面白くないですからね。「そこまでやるの!?」と思われるくらいがいいし、後遺症が残るような怪我をしなければいいんじゃないかと(笑)。
ーー準備期間もそれなりにあるので、身体のキレを取り戻すメンバーもいそうです。
高田:みんなジムに行き始めましたからね(笑)。当日は大変だと思うけど、家に引きこもっているより健康になっていいんじゃないですかね。この数年、まったく運動していないので、俺自身も超久しぶりに身体を仕上げようかな……とは思ってます。ジムは絶対に金のムダになるので、通わないですけど(笑)。
ーーこのインタビューはチームドラフトの前に行われていますが、注目のメンバーはいますか?
高田:これが難しいんですけど、各チームに応援席(VIP席)があって、そこがガラガラになるのは嫌なので、“席を埋められるやつ”が必要ではあるんですよね。その意味では、めーや、ふじみやあたりが注目されるかなと。ふじみやに関してはスポーツができるイメージは全くないですけど(笑)。
ーーめーやさんはスポーツもできるし、客席も埋められるというエース候補ですね。そういった意味では、人気配信者グループのドズル社からも3人のメンバーが参戦されていますよね。特にドズルさんは黄色チームのリーダーということで、注目度も高そうです。
高田:めーやはみんなブクブク太っているなかで細身をキープしているし、かなり有力だと思います。それと、名前の挙がったドズルさんはシンプルに強いですね。人気とパワーを兼ね備えているので。他のメンバーとのシナジーもあるし、意外な人が活躍する可能性もあるから、何とも言えないところですけど。いずれにしても、思ったよりスポーツ経験者が多いので、本当にグダグダにはならないかなと。




















