鮮やかなスケルトンカラーも仲間入り。 ソニーの最新TWS『WF-C710N』はノイズキャンセリングが大幅進化!

ソニーの最新TWS『WF-C710N』

 ソニーの完全ワイヤレスイヤフォンに、2025年春の新製品『WF-C710N』が登場した。モデルナンバーからも分かる通り、現行モデル『WF-C700N』の後継機で、好評だった機能を受け継ぎつつ、ユーザーから要望の多かったポイントを改善した進化版だ。4月25日の発売を予定している。

 まず第一に注目すべきは、ノイズキャンセリング機能の進化だ。『WF-C710N』は、外部の音を集めるフィードフォワードと、内側(耳の中)の音を拾うフィードバックのふたつのマイクを搭載したデュアルノイズセンサーテクノロジーによって、さらに強力なノイズキャンセリング性能を実現している(『WF-C700N』はフィードフォワードマイクのみ)。

SONY
『WF-C710N』のカラバリ。注目はグラスブルー仕上げのスケルトン仕上げで、本体や充電ケースの内部が透けて見えるのもユニークだ

ノイズキャンセリングだけでなく、外音取り込み機能もさらに進化

 ノイズキャンセリング処理を行うチップ(IC)とアルゴリズムも新しくなっているそうで、同社の『LinkBuds S』と同レベルのノイズキャンセリング性能を獲得しているとのことだ。

SONY

 また外部マイクの周辺に風ノイズを低減するメッシュ構造のパーツを配置して、ノイズキャンセリングや通話時の風ノイズを効果的に抑えている。外音取り込み(アンビエントサウンド)モードも進化した。専用アプリからボイスフォーカス機能を使うことで、人の声やアナウンスだけを抽出、聞きやすく再現してくれるそうだ。

 加えてAI技術を新たに搭載したことで、通話時にも自然な会話ができるようになった。5億を超えるサンプルを機械学習して、人の声とそれ以外の環境ノイズを分離することに成功、騒がしい場所でも声をクリアーに拾ってくれるそうだ。

SONY
タッチセンサー部は大型化され、表面もフラットにすることで操作性を改善した。下側に見える小さな穴が空いている部分の奥にフィードフォワード用のマイクを搭載。

音のよさは踏襲しながら、使いやすさを改善している

 音の面では、『WF-C700N』と同じ口径5mmサイズで、可動性の高い振動板を搭載した独自開発ドライバーを搭載する。これによって、イヤフォン自体は小型ながら、高音質な再生を目指した。BluetoothのコーデックはSBCとAACの再生が可能。

 圧縮音源で失われてしまう高域情報を復元する独自機能のDSEEも搭載済みで、ストリーミング音声もより高音質で楽しめる。専用アプリを使えば自分の好みに合わせてイコライザーを調整できる。

 なお、『WF-C700N』のユーザーから要望が多かったのは操作性の改良だったそうで、『WF-C710N』ではタッチセンサー部分が大きく、フラットになり、操作もしやすくなった。装着検出機能も搭載し、身につけていない場合にはタッチ操作に反応しないといった誤操作防止にも配慮している。

SONY
左が前モデルの『WF-C700N』で、右が『WF-C710N』。本体が取り出しやすいように、ケースの蓋が大きく開くようになった

ファッションや色にこだわるユーザーに向け、半透明のグラスブルーも新登場

 もうひとつ、充電ケースのデザインもリニューアル。開口部を大きくしたことで、本体がさらに取り出しやすくなっている。

 カラーバリエーションはベーシックカラー(ホワイト、ブラック、ピンク)+グラスブルーの4色をラインナップ。グラスブルーは半透明で光沢のある仕上げで、ファッションやカラーにこだわりのある女性をターゲットに想定している。

 もちろんバッテリー持続時間も進化しており、『WF-C700N』は本体のみで7.5時間、充電ケース7.5時間の合計15時間だったのに対し、『WF-C710N』は本体8.5時間、充電ケース21.5時間の合計30時間と2倍に増加している。急速充電は5分で1時間と、こちらも半分に短縮された(『WF-C700N』は10分で1時間)。

SONY
充電ケースは横幅が短くなり、背の高さが少し増えた印象。バッテリー持続時間は約2倍に伸びている。

ノイズキャンセリングの効果は大。やさしいトーンで、女性ボーカルも気持ちよく楽しめる

 短時間だが、『WF-C710N』の音を確認するチャンスがあった。スマホと接続して、あいみょんの「愛の花」やチャイコフスキー「交響曲第5番 第1楽章」を聞いてみる。

 あいみょんの声がクリアーで、ギターが優しく響いてくる。声に込められた寂しげなニュアンスにまで感じ取れて、心地いい。チャイコフスキーでは、クラリネットやファゴットといった管楽器が奏でる細かい音、テンポ感などもしっかり再現されていた。大音量で鳴らすといった使い方ではなく、常にほどよいボリュウムで音楽を感じていたいという人に向いていると感じた。

 ノイズキャンセリングも効果大で、デモ用に街の喧騒をBluetoothスピーカーで鳴らしてもらったが、駅のアナウンスを含めてほとんどのノイズを打ち消してくれた。1.5mほどの距離でのスタッフの会話も、音楽の邪魔にならない範囲に抑えてくれている。

SONY
手前の左側が『WH-CH520』の新色イエローとピンクで、右手前が『WH-CH720』のピンク仕上げ。

ワイヤレスヘッドフォンにも、ファッションに合わせて選べる新色を追加

 なお今回、ワイヤレスヘッドフォンの『WH-CH520』と『WH-CH720N』の新色も同時発表されている。『WH-CH520』はイエローとピンクが加わって全6色、『WH-CH720』はピンクが加わって全4色というラインナップで、どちらもヘッドフォンをファッションとして楽みたいユーザー層をメインターゲットに考えているそうだ。発売はすべて4月25日だ。

商品名:ワイヤレスイヤフォン、ワイヤレスヘッドフォン
型名:『WF-C710N』『WH-CH520』『WH-CH720N』
発売日:4月25日
価格:1万8000円前後(税込)、7700円(税込)、2万2000円(税込)

●参考サイト
https://www.sony.jp/headphone/

斎藤工も絶賛した“音漏れなしのオープンイヤー型イヤホン” 日常使いに最適な『nwm GO』の魅力とは

NTTソノリティは、音響ブランドnwmの新製品としてオープンイヤー型イヤホン『nwm GO』を3月18日に発売。それに先駆け、n…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる