Shokz初のイヤーカフ型イヤホン『OPENDOTS ONE』 クラウドファンディング実施の注目製品を試してみた

Shokz(ショックス)は新製品ワイヤレスイヤホン『OPENDOTS ONE』を発表した。GREEN FUNDINGで、3月18日から5月21日の期間にクラウドファンディングを実施する。
Shokzは、2011年に設立された骨伝導技術イヤホンのパイオニアともいえるブランドだ。スポーツ、ライフスタイル、コミュニケーション用などの多くのオープンイヤータイプを揃えていて、近年の“ながら聞き”市場でも多くの支持を集めている。そこでは、オープンイヤー型ならではの革新性、快適さ、周囲認識、接続性が評価されているそうだ。
そんなShokzのスポーツ用モデル『OPENRUN』や『OPENSWIM』シリーズには骨伝導ドライバーも搭載されており、走りながら、泳ぎながら迫力充分の音楽を楽しめるのも人気の秘密だ。実際Shokzは日本の骨伝導型イヤホンの70%以上のシェアを誇っているそうだ。

ライフスタイル向けに、Shokz史上最小・最軽量を実現
『OPENDOTS ONE』はライフスタイルに向けたカテゴリーの新製品で、これまでの『OPENFIT』シリーズとは異なる、イヤーカフ型デザインを採用しているのが一番の特長だ。
イヤーカフ型は耳たぶを挟む形で装着するイヤホンで、その快適さから、市場でも人気が高い。『OPENDOTS ONE』は、球形のドライバー部と円柱形のバッテリー部をワイヤーでつないだデザインも特長だ。ワイヤー部はJointArcと呼ばれ、薄型で軽量なチタン合金をシリコンで覆った構造で、曲げたりねじったりしても元の形状に戻ることが確認されている。
耳たぶを挟む強さも、小さな耳にも大きな耳にもフィットするよう調整されているようだ。実際に『OPENDOTS ONE』を付けた状態で頭を強く振ってみたが、ずれたり、落っこちたりすることはなかった。重さも片耳約6.5g(Shokz史上最小・最軽量とのこと)なので、ショッピング、ビジネス、エクササイズなどで幅広く愛用できるだろう。

「Dolby Audio」にも対応し、没入サウンドも楽しめる
これまでのShokzのイヤホンでは、トラック型のドライバーを使うことが多かったが、今回は円形ユニットを使ったデュアルドライバーシステムを採用している。さらにBassphereテクノロジーと組み合わせることで、コンパクトながら力強い低音を実現したとしている。
またShokzとして初めて「Dolby Audio」にも対応し、没入サウンドも楽しめるようになった。再生機からステレオで入力された信号を『OPENDOTS ONE』内部で処理して、コンサート会場のような臨場感で再現してくれる。この機能は初期状態ではオフになっているので、「Dolby Audio」を楽しみたい場合はアプリでオンにする必要がある。
オープンイヤー型イヤホンの場合、音漏れが気になる人もいらっしゃるだろう。その点について『OPENDOTS ONE』では、逆位相の音波を使用して耳に向かう音圧を大きくし、それ以外の方向に向かう音圧を抑えるDirectPitchテクノロジーにより、音漏れを軽減させている。

ワイヤレス充電やマルチポイント接続にも対応
その他の機能面では、ワイヤレス充電にShokzイヤホンとして初対応した(有線での充電はUSB-Cコネクター)。フル充電しておけば、イヤホンだけで約10時間、ケースとの組み合わせで最長40時間のリスニングが可能だ。10分の急速充電で約2時間の再生も楽しめる。
使用時には、イヤホンが自動でどちらの耳につけているかを検出してくれるので、装着するときに左右を確認しなくていいのが嬉しい。通話時にも、高性能マイクとAIアルゴリズムで話者以外の声をキャンセル、聞きやすい会話を可能にしている。他にもふたつのデバイスに同時にペアリングできるマルチポイント対応で、イヤホンはIP54の防塵・防水性能も備えている。

『OPENDOTS ONE』のサウンドを、速攻レビューします
『OPENDOTS ONE』のデモ機で音を確認してみた。スマホのGoogle Pixel6とペアリングして(BluetoothコーデックはSBCに対応)、Amazon Musicからスティング「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」やビリー・ジョエル「ストレンジャー」を選ぶと、どちらも軽やかでノリのいい音楽が再生される。特に人の声が心地良く聞こえる。
一方でもうちょっと低音の迫力が欲しい気もしたので、アプリのイコライザーモードを「スタンダード」から「低音強め」に切り替えてみると、低音感が少し豊かになってきた。このあたりは好みの範疇なので、アプリで色々試してみるといいだろう。
米津玄師「Plasma」や宇多田ヒカル&Karen Nyameの「Electricity」も同様の印象で、『OPENDOTS ONE』はボーカルの聞きやすさをメインに据えた音作りをしているのかもしれない。なおボリュームはGoogle Pixel6のバー表示で70%くらいにしてみたが、音漏れはまったく問題なかった。

「Dolby Audio」は自然な効果。常時オンでもいいだろう
「Dolby Audio」をオンにして「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」や「Electricity」を再生すると、ステージがちょっとだけ広くなる方向に変化した。同時に低音が強めになって、案外バランス良く聞こえる。サラウンド変換による違和感もないので、ドルビーオーディオは常時オンでも使えそうだ。
商品名:ワイヤレスイヤホン
型名:『OPENDOTS ONE』
価格:2万7880円(税込)。3月18日からクラウドファンディングをスタート(最大20%オフで販売予定、数量限定、5月中の納品を予定)。
●参考資料
https://jp.shokz.com
※グリーンファンディングのサイトは18日に公開






















