世界初公開となるオープンイヤー型イヤホンも披露　Huawei新製品発表会レポート

　2025年2月7日、HUAWEI JAPANの新製品発表会が開催された。発表されたのはスマートウォッチ『HUAWEI WATCH D2』とオープンイヤー型イヤホン『HUAWEI FreeArc』、そして同社ワイヤレスイイヤホンのフラッグシップ『HUAWEI FreeBuds Pro 4』だ。

　発表会ではHUAWEI JAPAN日本地域事業開発部本部長の王子田敬一氏が登壇し、『HUAWEI WATCH D2』を紹介した。本製品はクラウドファンディングサイトにて支援総額1億6000万円を集めたスマートウォッチであり、期待値の高かった製品である。日本の管理医療機器として認証された血圧計を内蔵し、日々の血圧の計測や心電図の記録などが可能。安静にしているときでも、少し異変を感じたときでもすぐに測定して自分の状態を知ることができるという。

　また今回、ヘルスケアアプリ「HELPO」との協業も発表された。統合型アプリ「HUAWEI Health」によって日々の健康状態を可視化するのに加えて、「HELPO」によって「HUAWEI Health」のユーザーが24時間医療従事者と簡単にコミュニケーションできる体制を構築した。医師や看護師が24時間対応し、健康に関する質問に迅速に回答する。

　ベルトにはクイックリリースという新しい技術を採用。これにより、ワンタッチで簡単に取り付け・取り外しが可能だという。また、これに合わせて数ヶ月以内に汗に強いフルオロエラストマー製のスポーツ専用バンドが発売されるということだ。

　続いてはHUAWEIデバイス日本・プロダクトマネージャーの大城浩輝氏より、オープンイヤー型イヤホン『HUAWEI FreeArc』が紹介された。この日、世界初公開だという本製品は、つるから伸びた豆のようなデザイン（HUAWEIは「C-bridge Design（Cブリッジデザイン）」と謳っている）が特徴的で、その形状の保持に形状記憶合金を採用。外皮はシリコンで覆われており、アレルギーにも配慮した設計となっている。

　開放型のイヤホンを使う際に気になるのは周囲への音漏れ。『HUAWEI FreeArc』は逆音波システムを備えており、周囲へ漏れる音波を巧妙に逆音波で打ち消して音漏れを抑える。IP57レベルの防塵防滴性能も備え、スポーツ用途には最適だ。

　最後に登場したのはハイエンド・イヤホン『HUAWEI FreeBuds Pro 4』。HUAWEIの完全ワイヤレスイヤホンの最高峰に位置する製品であり、同社最強レベルのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載する。

　イヤーチップには新たに形状記憶スポンジを採用し、S・M・Lから耳に合わせて選択したイヤホンを充電ケースに入れれば、イヤホンは自動的にイヤーチップに合わせて最適なノイズキャンセリングパラメーターを採用するという。

　通話時のノイズリダクションも優秀で、3つのマイク、骨伝導センサー、マルチチャンネル・ディープニューラル・ネットワーク（DNN）アルゴリズムが相互作用を及ぼし、最適なノイズ除去を提供するということだ。駅などの騒がしい環境でも相手にクリアな音声を届けることができる。

　サウンドにも妥協はなく、中低音域を担当する11mmのクアッドマグネットダイナミックドライバー、高音域を担当するマイクロ平面振動板ドライバーを搭載。2つのドライバの作用により迫力ある低音は14Hzから、滑らかな高音は48kHzまで発することが可能だという。また、高音質コーデック「LDAC」にも対応するため、ワイヤレスながら高ビットレート（990kbps）の伝送が可能だ。

　発表会ではメガネ型のウェアラブルデバイス『OWNDAYS × HUAWEI Eyewear』についても言及があり、通して振り返ると発表された製品はすべてウェアラブル・デバイスであった。HUAWEIがヘルスケアを注視しているということが繰り返し語られる場面もあり、引き続きこの分野での製品開発が重視されるとうかがえる。今後の発表会も注目したい。