『MGS3』リメイクから「デジモンストーリー」新作まで 『State of Play』に登場した5つの注目作たち

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)は2月13日、PlayStationプラットフォームにおける新作情報番組『State of Play』を配信した。
本稿では、番組に登場した数々の注目作のなかから、選りすぐりの5本を紹介。全体を振り返りながら、総評をまとめていく。
発売迫る『モンスターハンターワイルズ』から第7弾となるPVが到着
最初に取り上げるのは、発売が間近に迫った『モンスターハンターワイルズ』。同タイトルからは、最新PVとして第7弾となるプロモーション映像が公開となった。
動画には、すでに発表されている情報とあわせ、迫力のあるモンスターたちとの対峙シーンが収められており、そのなかには、ジン・ダハドやヌ・エグドラ、アルシュベルドといった新種たちのほか、リオレウスの変異種と見られるモンスターの姿もあった。開発/発売元のカプコンによると、2025年春には、第1弾となる無料アップデートの配信を予定しているという。同パッチでは、生み出す泡を用いて獲物を襲う「泡狐竜 タマミツネ」の実装が決定しているそうだ。
『モンスターハンターワイルズ』は、2025年2月28日発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっている。2025年屈指の注目作がまもなくヴェールを脱ぐ。
『METAL GEAR SOLID Δ:SNAKE EATER』の発売日が2025年8月28日に決定
続いては、2004年発売のステルスアクション『METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER』を原作とするリメイクタイトル『METAL GEAR SOLID Δ:SNAKE EATER』(メタルギア ソリッド デルタ:スネークイーター)だ。2023年5月に配信となった『PlayStation Showcase 2023』で存在が明かされた同タイトル。その後は目立った続報がなく、発売がいつになるのかに注目が集まっていた。
今回の『State of Play』では、ついに発売日が決定に。同時公開された最新トレーラーには、スネークの前に立ちはだかるコブラ部隊のメンバーが収められるとともに、原作で人気を集めながら移植版などではカットとなっていた『サルゲッチュ』とのコラボミニゲーム“猿蛇合戦”が復活することも明らかとなった。
『METAL GEAR SOLID Δ:SNAKE EATER』は、2025年8月28日発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっている。
映画化も話題を呼んだ「ボーダーランズ」からは、新作『ボーダーランズ4』が発売に
3本目は、シューティングRPGというジャンルを確立したシリーズの待望の続編『ボーダーランズ4』。同タイトルは、2024年8月にドイツ・ケルンで開催されたゲームの見本市『gamescom2024』でその存在が明らかとなっていたが、このたび発売日が2025年9月23日に決定したことが発表された。
プレイヤーは今作でも伝説のヴォルト・ハンターとなり、視界に入るものすべてを吹き飛ばしながら、エイリアンの秘宝を探し求めていくとのこと。同時公開されたトレーラーでは、惑星カイロスで待ち受ける激しいアクションのほか、シリーズらしい破滅的なアクションスキル、新たな移動能力なども公表された。ゲームプレイの全貌は、今春後半に開催される別のState of Playで初お披露目される予定だという。期待を寄せているフリークは、まもなくの続報にも注目だ。
『ボーダーランズ4』は、2025年9月23日発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)となっている。
「デジモンストーリー」約7年ぶりの新作『デジモンストーリー タイムストレンジャー』
誰もが知る人気IPからも待望の新作が登場する。『デジモンストーリー タイムストレンジャー』は、バンダイの人気携帯ゲーム『デジタルモンスター』から派生した育成RPG「デジモンストーリー」シリーズの最新作だ。舞台は、「人間世界」と「デジタルワールド・イリアス」という個性豊かな2つの世界。プレイヤーは、多種多様なデジモンの収集と育成を通じて、いずれ訪れる世界崩壊の真相を追う主人公の目線から、壮大な物語の行方を見つめていく。
同シリーズから新作が登場するのは、2017年12月発売の『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』以来、約7年ぶりのこと。この日を待ち焦がれていたファンにとっては、これ以上ないうれしいサプライズとなった。
今回の『State of Play』の配信にあわせ、発売元のバンダイナムコエンターテインメントは、公式サイトをオープンするとともに、同タイトルに描かれる世界観や、登場する一部のデジモンを紹介するアナウンストレーラーを公開している。続報は今後、公式サイトや公式Xでアナウンスされるとのことだ。
『デジモンストーリー タイムストレンジャー』は、2025年発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっている。
2024年の『黒神話:悟空』に続けるか。新規IPからは『Tides of Annihilation』に注目
新規IPからは、Eclipse Glow Studioが開発を手掛ける『Tides of Annihilation』を取り上げる。同タイトルは、廃墟と化したロンドンへとプレイヤーをいざなうアクションアドベンチャーだ。公式によると、『Tides of Annihilation』では、信頼できる仲間とともに戦うスリルを、シングルプレイのシステムで実現しているという。プレイヤーは主人公のグウェンドリンとなり、霧の力によって出現した2人の騎士を使役しながら、ダイナミックでスピード感のある戦略アクションバトルに身を投じていく。
特徴となっているのは、現代的な廃墟と中世の面影が共存する独特の世界観と、美しいグラフィック、他のAAAと比較しても引けを取らないアクション性。SNS上には、『State of Play』の配信直後から、そうした点に魅了されたフリークたちの好意的な声が相次いだ。
公式は今後、さらに多くの情報をお届けすると明言している。近い将来、『Tides of Annihilation』は、屈指の期待作へと名を上げていきそうだ。
発売時期は現時点で未定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)となっている。
本稿で紹介した以外にも、新規IPからは『Lost Soul Aside』『SAROS』『Dreams of Another』など、人気シリーズの続編からは『無双アビス』『ソニックレーシングクロスワールド』『鬼武者 Way of the sword』など、リメイク/リマスター作品からは『Days Gone Remastered』『鬼武者2』など、注目作が目白押しとなった今回の『State of Play』。総評としては、及第点の新作発表となったのではないか。
その一方で、不足があるとするならば、SIEによるファーストパーティータイトルが少なかったことだろうか。PCが参入したことにより、レッドオーシャン化しつつあるゲームハード市場。そのなかでPlayStationプラットフォームが生き残っていくためには、魅力的な独占タイトルの存在が不可欠である。次回の『State of Play』では、そのような注目作が多く登場することを期待したい。
リリース間近の『TRIBE NINE』、成功へのターニングポイントは? カギを握る“没入感”の創出
アカツキゲームスは、『TRIBE NINE(トライブナイン)』を2月20日に全世界同時リリースすると発表。「ダンガンロンパ」シリ…