辻希美の長女・希空が“涙のドラムセッション” 加速するビートと恋の行方は?『今日好き 卒業編2025』最終話

のあ(希空)、さとると涙のドラムセッション「どうしても最後に話しておきたいなって」
後輩メンバーから、憧れの先輩たちにーー前回の4話に引き続き、“最後のアピールタイム”では、高校1・2年生組が思い思いのプレゼントを披露してくれた。じゅり(榊原樹里)には、ゆうき(後藤結)が彼女の恋を応援すべく明治神宮の縁結びお守り、せり(松井芹)は“好き”の気持ちをチョコペンでメッセージにしたクッキーを。高校1年生の同い年ペアでは、ひなた(田中陽菜)がせりに得意のイラストで優しい気持ちを伝え「せりくんが来ると、寒いけど、あったかく感じるから」と、ふたりでの時間を振り返った。
そんななか、初日から自身を一途に追いかけてくれるさとる(永見悟琉)に、チョコレートドリンクを用意してきたのが、のあ。運命の告白を前にしたこの場面で、直前にはれお(山﨑礼央)からも想いを寄せられていることを理解しながらも「どうしても最後に話しておきたいなって」「さとるくんだけと話したい」と、さとるが捧げてくれたこの3日間に報いることに、自身の時間を使うと選んだ。
すると、さとるが自身のジャケットからおもむろに取り出したのは、竹で出来たお手製のドラムスティック。やはり、最後まで期待を裏切らない“営業系男子”だ。のあを楽しませようと、彼女に即席で8ビートの極意を叩き込み、その手を握りつつ“エア”でスネアを鳴らしていく。そんな彼といえば、初日にガチすぎるバッティング指導をしていたわけで、あの時間の再演を勝手に期待するも、今回はなぜか甘々(とはいえ、のあは実際、この短時間で8ビートをマスターしてしまったのだが)。すぐに、ふたりでのセッションの時間に移る。
さとるが選んだのはGReeeeN(現名義:GRe4N BOYZ)の名曲「キセキ」。〈明日、今日よりも好きになれる〉の歌い出しから、最初は声を重ねるも、のあが徐々に泣きじゃくり、気づけばさとるのソロ歌唱に。のあの肩を抱きながら、頼もしく遠くを見据える姿が、どこまでもさとるすぎる。思い返せばこの3日間、さとるは先輩で、のあは後輩という関係性が一度も崩れることはなかったし、『今日好き』の歴史を振り返っても、相手の男子を隣にしてここまで号泣した女子も数少ないと思う。そんなふたりの姿を捉えつつ、“この後、報われないんだろうな”と、切ない予感すら抱かせる『今日好き』屈指の名場面となった。
もしかしたら、のあもほかの後輩メンバー同様、さとるのためにサプライズやプレゼントを用意していたのかも知れない。が、やはり彼はそれを上回るくらい、のあのことを考え、尽くしてくれた。さとるとの別れ際、ぽそっと「うれしかった」と呟いていたが、この後の告白で、その言葉の後に『今日好き』定番の流れである“だけど……”が繋がらないことを切に願うばかり。とはいえ、のあは残りの時間、さとるとだけ向き合うことを誓った。惜しくもこの時点で可能性が潰えたれおのぶんまで、幸せになってほしいものだが……。
『卒業編2025 in ソウル』告白の結果は? “あえて告白しない”を選んだメンバーも
いよいよ、運命の告白に。先に明かしてしまうと、今回の結果は視聴者もおおかた予想できていたのではないだろうか。ひなたが“高1だから”と先陣を切ったことから、告白は先輩へとバトンを渡す学年順に。ひなたはせりに想いを伝えるも、カップル成立ならず。のあもまた「彼が本当にいい人だからこそ、中途半端な気持ちでお付き合いをするのは申し訳ない」という理由から、さとるに対してこの旅で大切な思い出を作ってくれたことに感謝を伝えるのみとなった。
先ほどのアピールタイムに続き、さとるの前で再び涙を流してしまった、のあ。思えば、この旅で最も感情を露わにするメンバーとなったが、その涙が伝播してか、さとるの方も最後、瞳を潤ませながら、諦めずに挑戦できたことを「本当によかった」と振り返る。が、そのままどこかへとダッシュしていった。さとる、どこに行くんだ。
ひなた&のあとは反対に、やや予想外だったのは、今回の旅で5名中2名がそもそも“告白をしない”という選択肢を選んだこと。ゆうすけ(原屋裕介)を追うじゅりと、ひなの(瀬川陽菜乃)である。
とはいえ彼女たちの状況はやや違い、じゅりは当初、自身が高校3年生ながら、今回の旅の特別ルールを使用せず、次の旅に継続参加しないことを宣言。だが改めて、ゆうすけのことをさらに知るために、あえて今回は告白しないのだと明かした。一方、ひなのはゆうすけと、じゅりの恋すらも応援するため。じゅりに想いを託す形で、自身の気持ちを胸にしまっておくことにしたのだ。本当、早く彼女が報われる日が来てほしいとしか思えてならない。
























