日本一バズった元上智大生が掲げた“壮大な夢”は叶うのか? 4人の熱弁が光る『HASHTAG HOUSE』最終話

日本一バズった元上智大生=かとゆりは優勝できるか? 決勝戦はプレゼン対決
SNSバトルを始めてから約3カ月。その間の動画投稿本数は495本に及び、総再生数は3億298万回までに。日本国内のSNSシーンに間違いなくインパクトを与えた『HASHTAG HOUSE』が、いよいよ完結を迎えた。
決勝戦は、東京・渋谷より生配信。ここまで勝ち上がったジョージ、ゆうぴーまん、かとゆり、おだけいの4人が、最後は“ウィッシュリスト 視聴者投票対決”で頂点を決めることとなった。バトルの内容は、1分間の自己PR動画の上映と、2分間で“自身が優勝したらどんな夢を叶えるのか?”をプレゼンするというもの。その名の通りで、過去1週間で投票された事前投票(1票1ポイント)、ならびにリアルタイムでの会場票と視聴者投票(1票10ポイント)の結果を合算し、最も多くのポイントを稼いだメンバーに優勝の称号が与えられるという、至ってシンプルなものだ。
決勝進出メンバーを眺めると、日本一バズった元上智大生=かとゆり以外、勝ち上がったのは奇しくも全員がYouTuber勢なわけだが、こうした平場でのスピーチになれば条件は互角だろう。プレゼン順は、敗者復活戦の勝者から3位、2位……となったが、はたして日本中の視聴者の心を掴むプレゼンをしたのは?
おだけいが歌い、ジョージがNetflix進出を力説ーー決勝進出メンバーのアピールを総まとめ
まずは熾烈な敗者復活戦を勝ち上がった、おだけいから。彼の願いは、恵まれない子どもたちへのチャリティーライブを東京・豊洲PITで開催すること。生放送前から事前公開されていたPR動画では、自身のライブMCの映像を基に、彼がこれまで繰り返し発信してきた“お金や数字はどうでもいい”、“オレらはひとりじゃない”などのメッセージを届けていく。
その後のプレゼンでも、あくまで大切なのは心。この世に生まれてきただけで最高の価値があり、全員が個性を持っていると強く訴える。あまりの熱の入りように、前述した彼の“ウィッシュ”がなにかを語らぬまま持ち時間が終わったほどだ。最後は自身の参加曲「UCHIDA1」を歌唱し、会場を巻き込む〈私のスタイル〉を見せつけてくれた。本当に、彼の人柄そのまますぎる。
続いては、かとゆり。彼女の願いは、山梨・富士急ハイランドを貸切にしてファンを無料招待し、一緒に企画撮影をすること。もともと夢といった夢がなかっただけに、番組当初こそ渋谷の広告ジャック、ABEMAの有名番組でMCの座に就くことなどを目論んでいたわけだが、それを実現しても「誰も面白くない」と気づいたという。決勝に進んだインフルエンサーが強者揃いのなか「みんな、富士急行きたいよね〜!?」と、会場の空気を掴んだ。
3番手は、ゆうぴーまん。ウィッシュリストに刻んだのは、ABEMAでの冠番組の実現。次の挑戦をすべく、そして人を笑顔にしたいという昔からの夢を叶えるべく、同番組を総合プロデュースしたいというものだ。番組のテーマもすでに決めており、誰もが一度は経験したことがあるだろう、目標を達成したときの言葉にならない高揚感を多くの人に経験してもらい、その後押しをしたいという。YouTubeでは規模感に限界があるからこそ、ABEMAのバックアップが必要だと、その熱意をアピールした。
そんなゆうぴーまんとこれまで幾度も渡り合ってきた、ジョージ。よきライバルは考える夢も似てしまうようで、ジョージが願ったのは「男磨きハウス2」制作。自身のYouTubeチャンネルにて2023年に開催した「男磨きハウス」初回。当時の出演者の人生を変えることはできたが、それがコンテンツとして広く伝播しなかったことを悔やんでいるという。
今度こそ、出演者のみの小規模でなく、日本中の男たちの人生すら変えてみせたい。その想いは、ライバルと一線を画すほど、言葉に強い説得力を帯びていた。「あの……ABEMAの方々にはちょっと申し訳ないんですけど、僕が目指しているところは、Netflixです」「このコンセプトは、僕は世界に通用すると思っています」「なので、同じ船に乗りたい方は、僕に投票してください」。“夢物語”だと思われるかもしれないが、妙な緊張感のあるスピーチに、会場には茶化せない空気が流れる。この決勝戦の日を、Netflix進出への第一歩とできるか。あるいは?






















