“恋の結果”はルール次第? 正反対の恋愛番組『シャッフルアイランド』と『バチェロレッテ・ジャパン』から考える

シャッフルアイランドとバチェロレッテの恋の違い

 恋愛リアリティー番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3(Prime Video)の最終話となる第9話までが配信され、その結末に多くの反響が寄せられた。三代目バチェロレッテ・武井亜樹の最終的な選択への言及は避けるが、今回の旅の結果を見て多くの視聴者から上がっていたのが「恋が芽生えるまでの期間が短かったのではないか」という指摘だ。

 今回の『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3は、旅の期間が1ヶ月であると言われている。これまでのシリーズでは出演者から旅の期間が3ヶ月であることを示唆する発言があった。つまり、撮影期間の短縮により、単に日数が減っただけでなく、参加者たちの感情が動くタイミングや深まる機会も減少したと言われているのである。

 この影響は、ファイナルローズの有力候補と言われていた北森聖士の辞退からも明らかだ。彼は2人きりでのデートになかなか選ばれないなかで、2on1デートでローズを獲得。しかし、嬉しい反面「なぜ自分が選ばれたのか」という疑問が拭えなかったという。そんな2人での思い出が少ないなかで、将来を共にしたいパートナーだとはっきりと伝えることが難しいと判断し、最終的に辞退を選んだ。この展開には、番組といえど、短期間での恋愛感情の成熟の難しさを痛感させられた。

 つまり、エンターテインメントとしての側面を持ちながらも、「確実に候補者が恋を芽生えさせられる環境」を作り出すことが、恋愛リアリティー番組の成功には不可欠なのとも言える。その点で言えば、作品内でのデートの内容やミッションの設定が極めて重要になるが、『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3の田んぼデートのように、必ずしも恋が生まれやすいとは言えないミッションもあった。こうした状況下では、参加者が自身の気持ちを「好き」とはっきりと伝えることが、例年以上に重要なキーになったと言えるだろう。

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