『Weekly Virtual News』(2024年5月8日号)
2024年1QのVTuber業界調査レポートにMetaのオープンOS発表 GWもバーチャル業界には波あり
「Meta Horizon OS」発表 オープンなOS発表で、XRヘッドセットの勢力図は変わるか?
ICYMI, @finkd just announced that we’re opening up the operating system powering our Meta Quest devices to third-party hardware makers, giving more choice to consumers and a larger ecosystem for developers to build for. https://t.co/EQzL64uub4 pic.twitter.com/q6ZLLuUptf
— Reality Labs at Meta (@RealityLabs) April 22, 2024
くわえて、VR業界にはひとつ大きなインパクトがあった。MetaがVR・MRヘッドセット向けのOSを「Meta Horizon OS」として、サードパーティ向けに開放したのである。『Meta Quest 2』や『Meta Quest 3』のOSがオープン化した、ということである。
すでにASUSとLenovoが「Meta Horizon OS」を活用して新たなVR・MRヘッドセットの開発に乗り出したらしく、さらにXboxと連携した“限定版のMeta Quest”の開発も動き出しているという。後者の詳細は不明だが、「Meta Quest」内でXbox Cloud Gamingがプレイできるようになった件の発展型となる可能性もある。
いずれにせよ、「Meta Quest」シリーズで育った強力なエコシステムを、他社も利用できるようになるのは大きな一歩と言える。すぐに世の中に新たなデバイスが出るわけではないと思うが、VR業界にたしかな変動が起こりそうだ。
そして、毎月恒例の「Steam」公式のハードウェア&ソフトウェア調査では、興味深い結果が出てきた。利用率の高いVRヘッドセットとして、『Meta Quest 3』が急上昇してきたのである。『Meta Quest 2』が未だに38.03%と最上位だが、15.92%の『VALVE INDEX』の直下である、15.49%に位置している。
『VALVE INDEX』は、PC専用VRヘッドセットの名機である。だが、2019年の生まれである以上、性能はいまやミドルクラスといったところ。各所の在庫も枯渇しており、新規購入はもちろん、故障時のケアも期待できない状態だ。名機を手放し、新たな相棒として『Meta Quest 3』を持ち出す人が現れているのかもしれない。
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