ぶいすぽっ!の隠れた努力家・八雲べに&白波らむね 『RAGE VALORANT』に挑むメンバーたちを掘り下げる
八雲べにと『VALORANT』 ぶいすぽっ!内でいちはやくウォッチパーティメンバーに選出
もちろん、FPSジャンルのゲームに強みを置いたぶいすぽっ!からデビューしたこともあり、例に漏れず八雲べにもFPSゲームが得意である。
得意としている『VALORANT』ではもともとソロで高ランク帯に入っていたことを話しており、その後も配信内外を通じて長くプレイした結果、2022年11月26日にイモータルランクへと到達した。現在でもアセンダント~イモータルランク帯でプレイしつづけており、その実力は非常に高い。
八雲自身は夢野あかり、猫汰つな、胡桃のあのように積極的にキルやワンピックを狙いにいくタイプではなく、状況をみて柔軟にサポートをこなしていくタイプであり、今大会でもキルやダメージを稼ぐロールではなく、守備・防衛役として重要なロール・センチネルのエージェントを使用している。
また自身の声の良さはFPSタイトルでの報告などにもしっかりと生かされており、とあるFPSプレイヤーが配信中に同じチームになった際に、その声と口調でリスナーがすぐに気づいて「八雲べにだ!」とコメントが盛り上がったこともある。
紅芋タルトだ( ; ; )
本当に応援してくれてありがとう!!!!!全然多分すぐ落ちますけど踏めたことが嬉しい!!!!!
遅くまで見てくれてありがとう😭🫶 pic.twitter.com/Q9uL59KTmU— 八雲べに💄💚 (@beni_yakumo) November 25, 2022
他のFPSタイトルではぶいすぽっ!の同僚よりもランクは劣るものの、『Apex Legends』『PUBG: BATTLEGROUNDS』でみせるゲームスキルは、やはり他のVTuber~バーチャルタレントらよりも高いものがある。場数や経験の差がそこには確かにあると言えよう。
彼女がデビューした時期は『Apex Legends』を用いた大会が多く、その真価が発揮されるタイミングはあまり見られなかったが、2021年11月26日にはぶいすぽっ!・にじさんじらが出場した『VALORANT GIRLS PARTY』ではIGL役としてチームをまとめあげてトップへと導き、その後も好成績を収めることが多い。
コラボ配信では楽しげに周囲と会話して盛り上げてくれる八雲なのだが、こと『VALORANT』に関してはソロでのプレイがほとんど。そのプレイングも非常に冷静であり、対戦中には笑う素振りすらみせない。
こうしたスタイルに至った理由はいくつか考えられるが、筆者はここに、「絶対に1人で強く・上手くなってみせる」という強烈・強固な意志を感じている。単にプレイするのではなく、覚悟を決めてプレイしていく、そうして積み重ねてきた数年の経験は非常に濃いものとなっている。
2022年3月からは『VALORANT』の公式大会『VALORANT Champions Tour(VCT)』のミラー配信や公式ウォッチパーティのメンバーに、ぶいすぽっ!メンバーから初めて選ばれるようになっており、同作品ともっとも関わりが深いぶいすぽっ!メンバーといっても過言ではない存在になっていった。
反面、FPS以外のゲームをプレイしている際の彼女というと、これまであまり多くのゲームをプレイしてこなかった影響からか、普段見せる冴えたプレイングは影を潜め、“普通の女の子”のような一面を多く見せてくれる。
これはゲーム実況がメインのストリーマーやVTuberによくあるケースなのだが、得意とするゲーム/ジャンル以外をあまりプレイしたことがないということは多々ある。別ジャンルのゲームをプレイしてみると普段の姿とはまったく異なる、弱々しい姿を見せることが多々ある。
八雲もそのタイプであり、『Minecraft』では先輩に教えられながらすこしずつ基礎を学んでいき、ホラーゲームでは怖がったり叫んだりと、その姿はとても『VALORANT』上級者で冷静に立ち回るプレイヤーとは思えないほど。
昨年開催された『VCR GTA』では、初回開催ではギャングのボスをしてチームをまとめあげた。初プレイとなった『グランド・セフト・オートV』には大層ハマったようで、毎日のように10時間以上、ときには24時間以上にわたってプレイしつづけることもあったほどだ。
終了直後にはストリーマーを集めたサーバー企画『ストグラ』にも参加。第2回『VCR GTA』が開催された際には警察官としてしっかりと後輩たちを育てる立場に。初プレイからさまざまなことを学んだ八雲が、今度は教える側にまわってイベントを楽しんでいたのは印象的であった。「イチからゲームを上達していく」チャレンジが比較的多い八雲べに、興味があればチェックしてみるとよいだろう。
持ち前のユーモアセンスとフレンドリーさで周囲を笑わせたあと、1人でしゃべるときは穏やかな面持ちでリスナーと喋りあう。そういった振れ幅に彼女の人間味を感じられ、多くのファンを生み出した。2024年3月19日にはYouTubeチャンネル登録者数が50万人に達した八雲べに。さまざまな表情を使い分けて、今後も見どころを届けてくれるだろう。