あま猫、事故で大破のフェラーリに別れ 修理なら2000万円の損失「心苦しい」
高級スポーツカー4台を所有する20代の女性YouTuberあま猫が、追突事故の被害により損傷した愛車「フェラーリ 488 Spider」の処遇について決断を下した。
あま猫は「SUBARU WRX STI」「レクサスIS500 First Edition」「日産 GT-R Premium edition T-spec」、そして「フェラーリ 488 Spider」という、高級スポーツカー4台を所有する女性YouTuber。
彼女が事故の被害に遭ったのは、2023年12月21日のことだ。事故当時の状況を収めた翌22日公開の動画によれば、破損箇所は車体右後方部。高速道路で後ろから乗用車に追突されたことにより、リアバンパーが粉砕され、テールランプが吹き飛ばされていた。あま猫自身は命に別状はなかったものの、左半身の痺れと痛みにより通院していることからも、事故の大きさがわかるというものだろう。
あれから3カ月。2024年3月20日に公開した「【決めました】事故によって大破した愛車488スパイダーの今後について」と題した動画であま猫は、「とうとう488 Spiderの件、決断するときがやってきました」と切り出した。
決断を迫られているのは488 Spiderを修理して乗り続けるか、それとも、修理せずに手放すかの二択。いずれを選ぶにしても、それぞれのメリット・デメリットを情報として整理する必要がある。
ということではじめに、修理する場合どうなるのかを考えていくことに。あま猫によると、日本にない修理部品をフェラーリ本社のあるイタリアから取り寄せなければいけないこと、複数個所を損傷していることなどから、488 Spiderの修理期間は半年以上、最悪1年を要するという。むろん、車両を利用できない期間もローン代・駐車場代などの維持費はかかってくる。
しかも修復歴が残ってしまうため、車両の評価損が3割出てしまうとのこと。彼女の488 Spiderはオプションを多数装備した特別仕様で、その購入価格は3900万円だったそう。あま猫は「3900万円の評価損が3割出てしまうということを考えると、ゆうに1000万円を超えてますよね。これがめちゃくちゃ痛くて」といい、維持費と評価損で「2000万円近くになる見込み」とテロップで表示していた。つまり修理をした場合、1年近く車両に乗れないにもかかわらず、2000万円近くの金銭的負担を負わなければいけないというわけだ。
他方、修理をしない場合はどうなるのか。あま猫の手元に残るのは、事故によって傷ついた車両と、保険会社から物損として補填される損害補償金額となる。あま猫いわく、現状の488 Spiderの査定額と損害補償金額の合計は、同車の残債とほぼ同じで、売却すれば損失額をゼロにすることができるそうだ。
これらの条件からあま猫は「気持ちがどれだけ修理をしたいというところに傾いていたとしても、金銭的な理由で修理をしない選択肢を選ばざるを得ない」とし、「今回、わたくしあま猫の488 Spiderなのですが、修理をすることなくさよならすることになってしまいました」と明かした。
なお、一部視聴者からは同車の復活を求める声も寄せられていた。これに対しあま猫は「私がヒカキンさんやヒカルさんのような有名YouTuberで、そして大富豪と言えるようなお金の余裕があるのであれば、今回の488 Spiderに生じてしまう損失も気にすることなく、修理を行うという選択肢を取れたかと思うのですが、残念ながら私はそこまで財を成しているわけではないので」と釈明した。加えて、車両の評価損を保険会社に請求する選択肢は、膨大な期間と労力を裁判に費やさなければならなず、精神衛生上よくないということで諦めたとも語っていた。
そしてあま猫は「488 Spiderをすぐに売るとか、そういうことを考えていたわけでは全くなかったので、本当に突然の別れになってしまったのが、心苦しいというか。ちょっと未練を残してしまうところはあるのですが」と述べ、「でもいつまでも引きずっていたら楽しい動画も撮れないと思いますし、今後私の手元に来てくれるであろう未来の愛車を大事にしていくというのもまた一つの手かと思います」と前を向いていた。
こうして488 Spiderを手放す決断をしたあま猫。コメント欄には「これ以上の損出を考えると苦渋の決断ですね~」「賢明な判断ですね!」「良い判断だと思いますよ」「その選択がベストですね」など、彼女の選択に理解を示す声が相次いでいる。