サンリオ新プロジェクト、ホロライブイベント、にじさんじ新人ーー大手が新たな動きを見せたバーチャル界隈

文＝浅田カズラ

サンリオが仕掛ける新コンテンツ『フラガリアメモリーズ』のVRライブがサプライズ登場

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🌈SANRIO Virtual Festival 2024
ご参加いただいた皆さまありがとうございました✨
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またみんなで一緒に夢のような時間を過ごしましょう！
Let's share more dreamy moments together again!#サンリオVfes pic.twitter.com/Lx3apORQr6

— SANRIO Virtual Festival 2024 (@SANRIO_Vfes) March 17, 2024

　上記で触れた『SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland』は、土日でアーティストとクリエイターのステージが一挙上演され、会期が終了した。来週の土日にタイムシフト公演が残されているが、1ヶ月に渡る『VRChat』のビッグイベントが無事完走した形だ。

◤#サンリオVfes 2024出演◢
本日3/16(土) 明日3/17(日) 21:40[JST]より
サンリオVfesにハルリットが出演🍎

VRChatはWindows PC(一部環境)のみでもプレイすることができます♪

▼視聴方法はVfes公式サイトをご覧くださいhttps://t.co/fiX7BRL8l1 pic.twitter.com/2NuHJMkOow

— フラガリアメモリーズ【サンリオ公式】 (@fragaria_sanrio) March 16, 2024

　このイベントでは、サプライズ的に仕掛けられたコンテンツがあった。サンリオの新規コンテンツ『フラガリアメモリーズ』の無料ライブだ。サンリオキャラの「騎士」として振る舞う美男子キャラクターが集まる注目のコンテンツから、ハローキティの騎士であるハルリットが出演し、プロジェクト発楽曲「EVER RED」を披露する、というものだ。

　3月16日と3月17日に実施されたこのライブを筆者も見てきたが、正直なところ「なぜ有料コンテンツでないのか」がわからないレベルの代物だ。ハルリットの3Dモデルと録り下ろし音声・楽曲とモーションが、『VRChat』にて「パーティクルライブ」と呼ばれる音声・空間表現の文脈と融合した、見事な「VRMV」だった。よい素材をよい技法で調理した、お手本のようなコンテンツと言えよう。

　とはいえ、相当に挑戦的な試みであることは事実だろう。なにせ動画配信すら行っていない。これを仕掛けるには、たしかに新しいコンテンツが器にふさわしい。

　そして、その本気ぶりを感じ取ったのか、目の当たりにした『VRChat』ヘビーユーザーからの反応は、筆者の観測する限りではすこぶるよい。そして『フラガリアメモリーズ』のファンからは常設化を希望する声すら聞こえた。このリアクションを見るかぎり、「サプライズの無料コンテンツ」としたのはPR的に考えればむしろ大正解だったと総括できるだろう。

　ちなみに『フラガリアメモリーズ』は今年の8月10日と11日に、3DCGライブ＆ファンミーティングの開催が告知されている。当日は現在発表されている18キャラクター全てが登場するらしく、今回のハルリットのソロステージはあくまでも“序の口”に過ぎないのだろう。いったい何が起こっていくのか、サンリオの新たな取り組みから目が離せない。

　なお、『SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland』で披露されたハルリットのライブは、3月24日と25日の15:40より、『VRChat』にて再演予定だ。VR機材がなくとも、ゲーミングPCさえあれば見に行けるので、気になるかたはぜひチェックしてほしい。