HHKBの“桜”をイメージした限定キートップを試してみた 「雪モデル」で付け替えを楽しむ

HHKBの「桜キートップ」を試してみた

 高級キーボード『Happy Hacking Keyboard』を手がける株式会社PFUは2月15日、「HHKBカラーキートッププロジェクト」を発表した。これは日本の四季などをテーマにしたカラーのキートップセットを順次展開し、『HHKB』を通して日本の魅力をグローバルに発信・提供するプロジェクトで、第一弾として選ばれたのは「桜」をイメージしたキートップ。

 今回はリアルサウンド編集部から「桜」のキートップセット(刻印・無刻印)と『HHKB Professional HYBRID Type-S』の「雪」モデルを合わせてお借りして、キートップのカラーチェンジを試してみた。なお、本製品はPFUの直営WEBショップ「PFUダイレクト」での限定販売となっている。

 カラーキートップは以前より要望も多かったそうで、多くのHHKBオーナーにとって待望の製品となる。筆者もHHKBユーザーとしてとてもうれしく思っている。というのも、もともと筆者は桜色のデバイスが好きで、MacもiPhoneもiPadも桜色なのだ。

 そんなわけで「桜キートップ」には期待大。ちなみに正式な製品名称は『キートップセット(桜)』で、無刻印モデル(英語・日本語配列)はすでに販売が開始されているが、刻印モデル(英語・日本語配列)は2024年3月14日発売予定だ。

 意気揚々と開封したのがこちら。上段が刻印・下段が無刻印だ(ともに日本語配列)。発表時の写真を見るとかなり派手な色だと感じたが、実物は結構落ち着いたトーンだ。鮮やかな桜色に合わせるHHKBには「雪」モデルをチョイスした。

 「雪」モデルは2021年に発売された限定モデルが好評を博し、のちに定常販売が行われるようになった製品だ。旧来のHHKBと比べるとアルファベットが中央印字だったり、修飾キーの印字が小さく、表記が小文字になっていたりと細かなブラッシュアップがされており、この仕様は以後発売されたキートップにも踏襲されている。今回の「桜キートップ」も同様の仕様である。

 それでは早速、キートップを交換していこう。

 付属の引き抜き工具(なにか正式名称や愛称はないのだろうか、『Macオープナー』のような……)を使って一つ一つキーを外していく。筆者は一列ごとに外して装着して……という作業を繰り返していった。ゆっくり淡々とやるのがコツである。

 完成したのがこちら。「雪」モデルと「桜キートップ」の愛称は抜群。「ホワイトチョコレート・いちご味」的なルックスだ。個人的にHHKBには“硬派で無骨”、というイメージを持っているが、このHHKBからは真逆の印象を受ける。それでいて中身はいつものHHKBなのだから、ギャップがうれしい。

 刻印モデルの印字はHHKBおなじみの昇華印刷で、かすれなどには無縁。「春の訪れを告げる桜のような可憐な薄いピンク色をベースに、散り始めるころの桜をイメージした赤色の中央印字デザインを採用した」という詩的な一品。濃い赤色の印字がキュートだ。

 続いて無刻印のキートップも装着していこう。先ほども書いたが淡々と作業するのがコツで、特に無刻印のキーは手順を間違えると「あれ、次はどれを刺すんだっけ」となってしまうと面倒だ。刻印が無いため、机にぶちまけたりするとキーの判別も大変なのでご注意を。HHKBは中央段に向かって傾斜しているステップスカルプチャーキーボードなので、よく見れば無刻印のキーもどこに入れれば良いのかわかるのだが、面倒なことはない方が良い。

 こちらが無刻印の「桜キートップ」。日本語配列のキーの多さも相まって板チョコ感がより強まった。

 さて、以上がスタンダードな刻印・無刻印キートップの装着画像だが、せっかくバージョンの異なるキートップがあるのだから組み合わせて使ってみたいもの。

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