『今日好き 卒業編&新年特別編』3話ーー「大好きー!」海に向かって愛を叫ぶ二人

『今日好き 卒業編&新年特別編』3話

ゆのん、アレックスとの船上サンライズデートでひと吠え 「アレックス、大好きー!」

 令和の恋、ペース配分を知らず。“返事はすぐにしちゃダメ”なんて駆け引きの鉄則も、平成の“あの頃”の常識でしかない。伝えたい想いは、すぐに伝えるべき。なぜなら、伝えたいのだから。そんなことを考え、思わず背筋をピンと正された今週の『今日好き』だった。

 前回の2話から本格参戦をした、ゆのん(中島結音)。初日の夕食時、この日唯一の2ショットをしているアレックス(ケイトアレックス)と隣同士になると、気になる相手について「けど3人じゃろ?」と話題を振る。すると「いや、でももう……」と期待以上の反応が返ってくると「どーれっかなぁー?」と、アレックスの顔を覗き込んでご機嫌モードに。ゆのんは調子に乗れば乗るほど、かわいい女子になる。もはや『今日好き』の常識といっても過言ではない。

 その後も「もうひとりになったん? 完璧? 心残りとかもない?」と質問攻めにすると、アレックスも丁寧に「うん、うん」と対応。ほかの女子に心変わりしない決意を確認すると、ゆのんが“ご褒美”がてらにペンっと肩をはたく。「痛いのぉ」と、アレックス。痛くないくせに。そのまま、にんまり笑顔でフォークの先を口に当てるゆのん。なんだよ、恋、始まってんじゃん。

 ゆのんの“確変タイム”は、これだけでは終わらない。ここで、女子メンバー全員で“花くじ”に挑戦。見事に当たりを引いた1名は、気になる男子と翌朝、特別なデートに行く権利を獲得するというルールだが、ここまで書けば察しがつくはず。デートに向かったのは、アレックス×ゆのん。なんたる強運の持ち主なのだろう。

 ということで、朝デート……をするはずが、ふたりが集合したのは、なぜかほぼ夜。スタジオの“恋愛見届け人”と、“船上”にいるゆのんの双方からツッコミが飛び交ったが、この時間に集められた理由がわかるのはこれから。それでなくとも、ゆのんから「いちばん気になっとる」と、改めて意中の相手だという宣言があった(この“気になる”という言葉が後々のポイントとなる)。

 思えば、アレックスがゆのんと出会った時点で、第一印象で気になっていたそら(中川そら)と2ショットを終え、彼女とのカップル成立にはあまり可能性がないと読み切っていたこと。そしてそれ以上に、たった1回、しかも短時間の2ショットながら、ゆのんに“ピンときた”こと。すべてが上手く転がり、いま、この状況を迎えている。恋愛見届け人たちからは、アレックスがゆのんを否定も変に受け入れもせず、バランスよく接しているところが調和を生み出しているのだろうと、太鼓判も押されたくらいだ。

 と、やや堅苦しく俯瞰してみせたが、この後のシーンを観れば、そんな難しい考えをすることも忘れてしまうはず。ふたりが『今日好き』初ともいえる“ほぼ夜デート”の時間に集合した理由。船上から水平線に浮かぶ、オレンジ色の幻想的なサンライズを見られるからの一点に尽きる。そのことに気づき、ふたりもデッキではしゃぎながら立ち上がり、気づけば自然と手を繋いだ状態に。そのままゆのんを撮影するアレックス。「綺麗? 激綺麗?」と、自身の写りを気にするゆのんだが、こういうカップル、表参道とかによくいるなぁ……。

 さらに、それぞれがいま感じていることを、大海原に叫ぶことに。「なんでもいいよ、“ゆのんちゃん大好き”でもいいし」「“ゆのんちゃんかわいすぎ”でも」と、アレックスへの“ご要望”が押しかけてくるが、男子側からすれば、こうしてノリよくアピールをしてくれた方が、変に気負わずに想いを伝えられるもの。“おねだり”ができるゆのんのキャラクターがあってこそである。

 結果、アレックスは「ゆのんが好きー!」と叫んだが、ちょっと違った。彼女が本当に求めていたのは、2回目に叫んだ「ゆのんが“大好き”ー!」の方。ようやくご要望通りの言葉を聞けて、ゆのんも「アレックス、大好きー! ふぉー!」とテンションマックス。いつの間にか再び手も繋いでいるし、もう船上でこのまま告白してしまえばいいのにと思わされるほど、ラブラブぶりを見せつけられる特別なデートだった。

 冒頭に戻るが、令和の恋、ペース配分を知らず。伝えたい想いは、すぐに伝えた方が幸せ度合いが高まるのだと、アレックス×ゆのんの様子を見ていると嘘なしに思わされる。マジで早く付き合ってほしい。

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