“お金目当て”の怪しい人物は誰だ？　『LOVE CATCHER Japan』1～4話を振り返る

　2023年12月16日よりABEMAで放送がスタートした『LOVE CATCHER Japan』は、愛かお金かの究極の選択を迫られる恋愛番組。参加する10人の男女は自分の正体を隠し、ゲームに臨む。現在までに4話が放送され、メンバーのなかで「怪しい」と思われる人物の名前も浮上している。

　番組は「人狼ゲーム」に似た特徴を持ち、「相手を完全に信じられるか」という点が重要になる。マネーキャッチャーはほかのメンバーに疑われないように行動し、ラブキャッチャーらしく振る舞うが、それがかえって怪しさを増すことも。たとえば、「ラブでもマネーでも、相手と真剣に向き合いたい」と発言するメンバーが複数いるのだが、この発言が逆にマネーキャッチャーっぽく映る矛盾も番組の魅力の一つだ。

　まずは、これまでの4話までの目立ったトピックを振り返っていこう。

　初日、マレーシアの壮麗なヴィラ「ラブマンション」で運命的な対面を果たした10人。ここで、今回の共同生活における4つの主要ルールが明かされる。

• 8日間のカップルチャレンジとデートを経て真実の愛を見つけること
• カップチャレンジで1位になると秘密の部屋への入室権を得ること
• 毎日行われる投票「ラブライン」があること
• そして最終日に運命の相手に想いを告げた後、全員の真の正体が明かされること

　さらにはマネーキャッチャーの人数が5人と明らかになり、ゲームがどちらの役割にとっても厳しいものになることが示唆される。プールサイドでお酒を交わしながら、秘密の部屋への入室権が、今回の旅の成功を左右することをメンバーたちは悟る。

　続く2日目には、10人がペアを組み「カップルミッション」に挑戦。この日のミッションは「メモリアルフォト」。ペアは、テーマに沿った衣装で、カップルとしての最高の1枚を求めてシャッターを切る。彼らは1位を目指し奮闘するなか、特に注目を集めたのはゆきの（海津雪乃）とりょう（高崎凌）のペア。彼らの透明感あふれる白コーデのペア写真は他ペアを圧倒し、見事に「秘密の部屋」への入室権を手に入れた。しかし秘密の部屋で見たりょうの姿に、ゆきのはわずかな疑いを見せるようになる。

　第3話では、カップルミッションの“ペアクッキング”をきっかけに、いよいよ恋の矢印が動き出す。前回ゆきのとペアを組んだりょうは、自身に積極的なアピールをしてくれたはつね（矢ヶ部初音）が気になる様子。このチャレンジで特に注目されたのは、前日にも良い雰囲気を見せていたともき（水野友貴）＆みさき（谷岡美沙紀）のペアだ。すでにカップルとして、他のメンバーが入る隙がないくらいに距離を縮め始めている2人だったが、みさきのアプローチがやや怪しさを漂わせる。「私、泣けるんです。男を安心させちゃダメって自負があるんですよ」という発言に、スタジオMCたちもざわつきを隠せない。

　そして第4話は、恋愛の残酷さを見せるような展開に。男性がデートを希望する女性を誘うことになったものの、ゆきのはデートに誘われずひとりになってしまう。さらには、かいせい（佐久間海世）がみさきから遠回しにフラれるなど、複雑な想いをすることになったメンバーも。また、これまであまり動きを見せてこなかったひとみ（井上瞳）とあもん（大倉亞門）が、みら（ヴァッツ美良）となつき（東夏輝）のペアと4角関係になるなど、恋の矢印が入り乱れるエピソードとなった。

　ここまでの流れを踏まえて、マネーキャッチャーの予想を立てるとすると、まず怪しいのがみさきだろう。「演技で涙を流せる」という個人インタビューでの発言はもちろんだが、やはり同じ事務所のゆきのをマネーキャッチャーに仕立て上げようとする発言が怪しい。

　また他メンバーでは、すでにみらとのカップリングができているにもかかわらず、ひとみを誘ったなつきにも怪しさが漂う。万が一みらもマネーキャッチャーだった場合に、マネーキャッチャー同士でペアが成立しても賞金が貰えないために、ラブキャッチャーを探しに出たかもしれない。

　そう思うと、4話の話し合いのなかで、すでに自分へ矢印が向いていないことがわかっていても、りょうを気になる相手に指名し続けるゆきのは、ラブキャッチャーの可能性が高いのではないか。

　また、これだけ怪しい動きを繰り返していてなおみさきから離れないともきも、ラブキャッチャーの可能性が高い。もし、ともきがマネーキャッチャーなら、みさきに拘らずとも、メンバーの中で「ラブキャッチャーの誰か」とカップリングをすれば目的は果たされるはず。だとしたら、怪しい動き満載のみさきひとりにこだわり続けるのは、彼が「ラブキャッチャー」としてみさきを愛しているからではないか。

　そしてもはや、これは「信じたい」という想いゆえの言葉になってしまうのだが、純粋さの漂うあもんはどうかラブキャッチャーであって欲しい。もしあもんがマネーキャッチャーだった際には人間不信になりそうだ。

　いよいよ折り返し地点を迎えた10人の旅。彼らは無事に、自身の望むものを手にできるのだろうか。『LOVE CATCHER Japan』後半に繋がる、“真実”を知るための重大な手がかりは、すでに放送されたこれまでのエピソードに眠っているのかもしれない。