求道者・SPYGEAの誕生、スト鯖ARKにホロライブのガチ勢が参戦……2023年のゲーム配信を振り返る
企画参加だけではない、コンスタントな配信で魅力を発信したタレントたち
ここまでは、筆者が注目した大型企画における出来事を中心に振り返ってきた。
忘れてはいけないのが、こういったさまざまな企画に参加するだけではなく、普段の配信で印象深い瞬間を生み出すこともまた重要であること。多くの目に晒されても崩れないような、自身のスタンスやテンポ感を構築しなければ、見どころある配信をつくりあげることも難しいはず。
ゲームチョイスの基準/嗜好性、ゲーム展開に対してどのような感想を語るか、配信中のリスナーとどのような対話をするか、そういったところまで頭をめぐらせ、配信を盛り上げていく必要がある。
その点で思い出すべき人物といえば、毎日決まった時間に欠かすことなく配信をしていたり、自身が「これぞ!」と感じたゲームを長くプレイしているタイプ……リゼ・ヘルエスタ、ニュイ・ソシエール、葉山舞鈴、大空スバル、兎田ぺこら、周防パトラのようなバーチャルタレントだ。
欠かすことなく決まった時間に配信をすることで、配信のテンポやリスナーの空気感をうまく作り上げ、自分がのびのびと配信できる環境を維持するタレントもいれば、ちょっとしたキッカケでとあるゲームタイトルやジャンルにハマった結果、ゲームファンから注目を集め大きな爪痕を残すタレントもいたりと、彼女らはなにかと話題に事欠かない。
共通しているのが“わたしとゲームそのものとの対話”というスタンスをリスナーが見守る、そんな図式からあまりブレることがないところ。ある種、彼女らのスタンス・スタイルは、ゲーム実況者としての王道をゆくスタイルだといえよう。
サーバーを通じて多人数が参加するゲームコミュニティでの盛り上がりに身を投じること、自分個人とゲームタイトルとのあいだで関係を築きながらゲームをクリアしにいくこと、同じゲーム実況や配信というくくりでありながら、それぞれまったく別ベクトルなのは言うまでもない。
「ゲーム」という一つの分野に限っても、スタイルや向き合い方には大きな差が出る。普段見ている実況者コミュニティ、イベント、ゲームジャンルと違うところに目を向けてみるのも、きっと新鮮な気持ちになれるだろう。ぜひ読者のみなさんがオススメする、2023年の思い出深い出来事についても教えてほしい。
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