Wi-Fiルーター、何年同じもの使ってますか? コスパも性能も安全性も抜群な製品をレビュー

Wi-Fiルーター、何年使い続けてますか?

大人数でWi-Fiを使いたいなら『Archer AX73V』

 さきほど紹介した『Archer AX23V』がシンプルなコンパクトモデルなら、この『Archer AX73V』(Amazon限定モデル)はよりパワフルで機能が充実した上位モデルといった立ち位置だ。ふた周りほどサイズアップしてはいるが、公称の無線速度は最大5.4Gbps(4804Mbps + 574Mbps)と大幅に向上し、「VPNクライアント機能」や「TP-Link HomeShield」といった機能も充実している。

 「MU-MIMO(Multi User MIMO)」および「OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)機能」にも対応しており、これは同時接続するデバイスが増えたとしても通信速度の低下を防いでくれるもの。スマートフォン、タブレット、パソコンにゲーム機などなど、接続デバイスが増えがちな家族向けのモデルといえるだろう。

 また本機はAlexaにも対応しているため、大家族でなくともIoT製品を活用している人に向けてもオススメできるモデルだ。もちろんWi-Fi 6にも対応している。個人的には『Archer AX23V』は一人暮らし〜二人暮らし、『Archer AX73V』は三人以上もしくは広めの家にオススメしたいモデルだと感じた。

Wi-Fi 6Eの爆速体験を味わいたいなら『Archer AXE5400』

 最後にもう1つ、ハイエンド向けのルーターも紹介しておこう。『Archer AXE5400』は「Wi-Fi 6E」対応のルーターで、これまで紹介した2製品よりもさらに新しいWi-Fi規格に対応している。Wi-Fi 6Eについての紹介はこちらの動画がわかりやすい。

【Wi-Fi 6E】Wi-Fi 6を新たなレベルへ

 Wi-Fi 6より以前は2.4GHzと5GHzの2つの帯域が使用可能だったが、Wi-Fi 6Eは新たに6GHz帯が使用可能になったのが大きい。公称の無線速度は最大5.4Gbps(2402Mbps + 2402Mbps + 574Mbps)となり、トライバンドによる接続の安定性が期待できる。

 たとえばネットワーク接続の安定性が最重要事項となるオンラインゲームにおいては、Wi-Fi 6Eの安定性は極めて有効。ゲーミングルーターといったジャンルもあるほどで、オンラインゲームを楽しみたいならWi-Fi 6Eを選ぶ意義はあるだろう。

 だが、6GHz帯は壁などの遮蔽物に弱いというデメリットもある。そのため、あえて私室に置いてしまうのも有効。近距離では6GHz帯でPCなどと接続させ、その他のデバイスは従来の2.4GHz帯や5GHz帯を使うといった感じだ。

 ちなみに、2023年に登場した『iPhone 15 Pro』や「Pixel 8」シリーズは、このWi-Fi 6Eに対応している。先日発売されたMetaの新型VRデバイス『Meta Quest 3』もWi-Fi 6Eに対応しており、最新ガジェットは着実にWi-Fi 6Eに対応し始めている。もしこういった新しいガジェットを使っているのなら、自宅のWi-Fi環境も新しい規格にしてみるのも一興だろう。

エントリーからハイエンドまで、幅広いラインナップのTP-Linkルーター

 コンパクトで使いやすい『Archer AX23V』、多くのデバイスを繋いでも安定している『Archer AX73V』、次世代規格のWi-Fi 6Eに対応した『Archer AXE5400』と、以上3つのルーターを紹介した。実際に使ってみたが、接続の速度や安定性についてはいずれも文句なし。特にアプリから設定変更ができるのは非常に使いやすいと感じた。

 普段はあまり意識することがないであろうWi-Fiルーター。もし現在の家に引っ越してから一度もルーターを見直したことがないという人は、この機会に最新モデルへの買い替えを検討してみてはいかがだろうか。快適なネットワーク環境は、日々の暮らしの質を大きく引き上げてくれるはずだ。

■関連リンク
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