『αU』に「メタバースカラオケ」など新展開続々 4年目のバーチャルハロウィーン開催も
KDDI株式会社が主催するαUサービス説明会が、10月24日に都内にて開かれた。
中馬和彦氏(事業創造本部 副本部長)がαUの半年間の振り返りとビジネス展望について話したほか、中村実夢氏(事業創造本部 Web3推進部 1G)、青木里穗氏(事業創造本部 Web3推進部 1G)、舘林俊平氏(事業創造本部 Web3推進部長)がそれぞれαUの各サービスをプレゼン、さらに今年も今月末に開催される『バーチャルハロウィーン 2023』のアナウンスに伴い、渋谷区長の長谷部健が登壇した。
αU(読み:アルファユー)とは、KDDIが2023年3月7日に立ち上げたメタバース・Web3サービス。10月24日より新たに「αU place」「αU live」の2サービスがリリースとなり、「αU market」「αU metaverse」「αU wallet」の3サービスがアップデートを遂げる。
「αU place」は実店舗を空間再現したバーチャル店舗で、最新の展示を見てショッピングができるサービス。「再現性高く忠実に3D化した店舗内空間と商品展示」「手軽な店舗再現により最新の展示を閲覧できる」「実店舗の店員による接客が受けられる」のが特徴で、まずは無印良品 銀座店をはじめとする6店舗にて順次利用できるようになった。
「αU live」は、クラウドレンダリングにより幅広い端末に対応した、360度自由視点で高品質な3D音楽ライブ配信サービス。バーチャルシンガーの花譜をはじめとした様々なアーティストと連携し、「αU live」でコンテンツを配信するほか、株式会社エッグスとパートナーシップを結び、今年11月以降からは楽曲などの配信代行を行う音楽ディストリビューション事業を開始し、170カ国以上に一括配信することが可能になる。「αU place」「αU live」で提供されるのは、高品質・フォトリアルな3D体験だ。
「αU metaverse」には、JOYSOUNDがプロデュースする本格的なメタバースカラオケが機能追加される。まずは人気楽曲の100曲が無料で歌い放題で、歌唱時はキーの調整や音程のチェックが可能なほか、採点機能搭載により参加者同士でスコアを競い合うことができる。そのほか、「αU market」「αU wallet」では約1万点超のコラボNFTを提供する。既存のサービスが担うのは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)拡大であり、ライブ配信の一般開放が狙いだ。
αUが目指す姿は、「αU metaverse」(歌手/ライバー/Vtuber)、「αU live」(作曲家/ボカロP)、「αU market」(イラストレーター/動画クリエイター)の連携により、次世代アーティストをリアル/バーチャルでプロデュースする「αU live channel」「αU fes」の開設/開催。また、Kizuna AIを輩出したActiv8によるキャラクタータレント事務所「ANNIN」の協力の下、業界初のプロデュース能力を持つ生成AIの開発を推進していく。
オープンメタバースの推進でクリエイターエコノミーを加速させる力を持つ、αUの本格始動。プレゼンのなかで、中馬氏は昨今取り立たされている「メタバース or 生成AI」という考えを否定し、生成AIがメタバースを普及させ、さらにはUGCを加速させるという考えから「メタバース and 生成AI」であると提言した。
さらに『バーチャルハロウィーン 2023』が、10月27日から31日まで開催となる。4年目の今年は、「Stay Virtual」をテーマにハロウィーン気分を満喫できるバーチャル空間ならではのイベントやアトラクションコンテンツを提供する。αUのほか、YouTubeといったマルチプラットフォームで連携開催となり、コメントVTRで登場した新しい学校のリーダーズの音楽ライブやFRUITS ZIPPERのトークライブ、「αU metaverse」ではアトラクションコンテンツとして「ハロウィーンお掃除大作戦」が行われる。
現在、渋谷の街には「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません。」という看板が至る所に張り出されている。長谷部区長はそのことを伝えながら、『バーチャルハロウィーン』の開催について、「こういった新しいカルチャーが生まれてくることは渋谷にとっては嬉しいことです。 ぜひ一緒になって盛り上げていきたいと思います。ハロウィーン期間は街でパーティーはせずに、バーチャルでお楽しみください」と呼びかけた。