まるでタブレットのようなWi-Fiルーター? これからのライフスタイルには薄型軽量Wi-Fiルーターが丁度いい理由
EasyMesh互換なのでエリア拡張も簡単
我が家は仕事場と自宅が同じフロアの隣同士の部屋という環境なため、設置したWi-Fiルーターだけでは自宅エリアまで電波が届ききらない。ということで引き続き自宅エリアに中継器を設置する。
壁面取り付け用のシールか壁掛け用ブラケットを使って壁に設置するのは本機と同様だ。あとはACアダプタを繋げるだけ。本機と違いWAN/LANポートはないのでWi-Fi経由で本機と中継器を繋げる。
その設定も引き続き専用アプリの「TP-Link Tether」で行う。追加するデバイスの種類を選んでしばらくすると中継器が見つかるので拡張するWi-Fi、つまり先ほど本機に設定したWi-Fiネットワークを選んでパスワードを入力する。
これで本機と中継器が繋がり電波が届かない自宅スペースでも快適にWi-Fiが使えるというわけだ。必要に応じて複数の中継器を設置すれば、さらに広いスペースでも快適なWi-Fi環境を構築できる。
おまけに本機と中継器はメッシュWi-Fiに対応している。単なるWi-Fi中継器だと本機と中継器が別のWi-Fiネットワークになるので、互いのエリアを跨ぐ際にWi-Fiが切り替わって一瞬だが接続が途絶えてしまう。その点、メッシュWi-Fiなら本機も中継器も同一ネットワークなので、エリアを跨ぐ際も接続が途切れることはない。スムーズかつシームレスに受け渡しが行われるのだ。特にスマートフォンやタブレット端末など家の中で歩くデバイスにとってメッシュWi-Fiは必須の環境としてオススメしたい。
試しに『Wi-Fiミレル』というアプリを使って仕事場と自宅スペースの各所で電波強度を測定(◉の位置)して視覚化してみた。『Archer Air R5』を設置した場所(★)の周囲は電波状況が良好(緑色)だが、自宅側は十分に電波が届いていない(赤色)。自宅側に『Archer Air E5』を追加すると、どの場所でも十分に電波が届いているのがわかる。
これからのWi-Fiルーターに必要な要素が全部盛り
実際にWi-Fi環境を『Archer Air R5』と『Archer Air E5』に置き換えて10日ほど経つが、今のところ何の問題もなく快適に使えている。照明のオンオフや鍵の解錠施錠も仕事場と自宅スペースどこからでも利用できるし、動画配信を視聴した状態で仕事場から自宅に移動しても途切れることもない。仕事中、自宅にいる猫たちの様子も監視カメラでバッチリ確認できている。
なによりWi-Fiルーターを壁に設置するとこんなにも快適なのかと改めて感心した。これまでのWi-Fiルーターのように幾つもLEDがあって絶えず点滅していたのに対して本機はフロントのロゴ部分しか光る部分がないので目立たない。パッと見ただけでこれがWi-Fiルーターだとわかる人はいないだろう。良い意味で今までのWi-Fiルーターのような存在感がないので、そんなにオシャレな部屋ではない我が家の空間にも上手く溶け込んでいる感じがする。
部屋に出現した新参者に猫たちは気付いたが、これまでのように簡単に触れる場所にないのか数日で興味を失ったようだ。もうWi-Fiルーターを倒されたり蹴落とされたりする心配もないだろう。
本機では、潜在的な脅威やセキュリティ問題をリアルタイムで検出してくれる「ネットワークスキャナー」や利用時間や特定コンテンツをブロックする「保護者による制限」、利用頻度が高いデバイスに優先して帯域を利用させる「QoS」といった「TP-Link HomeShield」が利用できる。
「保護者による制限」では、例えば子どもが使っているスマホやタブレット端末を保護者による制限デバイスとして登録すれば、特定のコンテンツや指定したカテゴリに属するコンテンツを閲覧できないようにブロックしたり、就寝時間はインターネットにアクセスできないように制限をかけられる。
さらに有償プランに切り替えればDDoS攻撃やIoTデバイスの保護、より高度な保護者による制限なども高度な機能も利用できる。セキュリティ面も安心だ。
本機と中継器を両方購入しても3万円でお釣りがくる。家庭用として申し分ない機能と仕様を兼ね備えたWi-Fiルーターといえるだろう。
■参考情報
AX3000デュアルバンドWi-Fi 6 Airルーター『Archer Air R5』
AX3000デュアルバンドWi-Fi 6 Air中継器『Archer Air E5』