『Fate/Samurai Remnant』完成発表会レポ 霜降り明星・粗品が和装で登場、奈須きのこ・武内崇からもコメント届く
コーエーテクモゲームスは、9月28日発売予定の『Fate/Samurai Remnant』の完成発表会を都内で実施した。発表会では、株式会社コーエーテクモゲームス・ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏、同社の代表取締役社長の鯉沼久史、株式会社アニプレックス代表取締役社長の岩上敦宏、本作のプロデューサーの庄知彦氏らが登壇。またゲストとして、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が本作の主人公「宮本伊織」をイメージした和装で登場した。
『Fate/Samurai Remnant』は、人気ノベルゲーム「Fate」シリーズの世界観を原作としたアクションRPGだ。「無双」シリーズで知られるコーエーテクモゲームスと、「Fate」シリーズを展開するTYPE-MOONがタッグを組んで開発。総監修には原作シリーズでシナリオを手掛けた奈須きのこ氏、デザイン監修には武内崇氏が担当している。江戸を舞台に巻き起こる争い“盈月の義”に巻き込まれた青年「宮本伊織」を主人公に、彼の前に現れた謎のサーヴァント「セイバー」との物語が描かれる。
「『I Love 武蔵ちゃん』のシブサワ・コウです」と自己紹介して登壇したシブサワ氏は、同氏がスマホゲーム『Fate/Grand Order』のシナリオ「亜種特異点Ⅲ 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負」に登場する宮本武蔵に惚れ込んだことが開発のきっかけとなったというエピソードを披露。そんな想いを受け入れたアニプレックスとTYPE-MOONに感謝を述べた。
会場では奈須氏と武内氏のコメントも読み上げられた。奈須氏は「『Fate/Samurai Remnant』完成おめでとうございます。本作の制作・監修を通じて、Fateという作品の持つ魅力の幅、面白さの奥深さを改めて感じることが出来ました。人間の願いが結実した英雄譚であり、人間の業で積み重ねられた剣戟物語。本作に興味を持たれた方は、ぜひともこの物語の行く末を見届けてください」と本作でシリーズの広大さをあらためて実感したとコメント。
武内氏は「お待たせしました。江戸を舞台にした伝記剣劇アクション『Fate/Samurai Remnant』じき開幕でございます。マスターとサーヴァントによる因業渦巻くバトルロイヤル。すでに見知った聖杯戦争のルール下でありながら、“友と前線で背中を合わせて戦う”初のFateを、心ゆくまでお楽しみください。それは時代の転換に取り残された、切望者たちのものがたり」と、マスターとサーヴァントが共闘する本作のアクションRPGとしての魅力をつづった。
その後「Fate」シリーズのファンという霜降り明星・粗品と本作のプロデューサーである庄氏が登壇し、実機プレイが行われた。「『Fate/Zero』が一番好き」と話す粗品は本作がマスターとサーヴァントのバディアクションであることに触れ、「『Fate/Zero』に出てくる『忠道、大儀である。努、そのあり方を損なうな』って名セリフを、勝手にサインに一言添えてましたからね」とシリーズへの愛を語った。
アクションゲームの腕は「そこそこ」と話す粗品だったが、主人公のほかに『Fate/Zero』に登場した「ランサー」も操作ができることに大興奮。敵となる「地右衛門」とそのサーヴァントへ果敢に挑むが、回復アイテムの「おにぎり」が尽き、あと一歩のところで敗北。負けた粗品に「強くないですか? バグやない?」と迫られた庄氏は「Fateなので……」と断ったうえで「ある程度遊んでから挑むステージなのに、初見でここまで戦えたのなら完璧」と称賛していた。
庄氏は本作について「多くのクリエイターとスタッフが集結したことで、新しいゲーム体験を約束できる最高のエンターテインメント作品に仕上がった。FateのアクションRPGだからこそ楽しめる新しい伝奇活劇となっているので、すべての方々にお楽しみいただきたい」と期待を寄せた。
また粗品は、発表会のラストに先日結婚を発表した相方の霜降り明星・せいやについて聞かれ「マスターとサーヴァントのような絆の深い関係に。『Fate/Zero』のランサーとケイネスみたいな。あ、あれは縁起が悪いですね。僕みたいに離婚しないように」とシリーズファンならではのコメントで会場を湧かせ、「Fateシリーズはもっと評価されてもいい。これまでさまざまな形で出てきたが、まだまだ知らない人もいると思う。いろんな人に知ってもらえるよう僕も宣伝して盛り上げていきたい」と語り、完成発表会を締めくくった。
『Fate/Samurai Remnant』はPS5、PS4、Nintendo Switch、PC(Steam)にて9月28日発売予定(PC版のみ9月29日発売予定)だ。価格は9,680円(税込)となっている。
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