ラーメン二郎は「一枚岩のエアーズロック」 家で手づくりするほどのバキバキ童貞の“二郎愛”
お笑いコンビ・春とヒコーキのYouTubeチャンネル「バキ童チャンネル【ぐんぴぃ】」で、ラーメン二郎に関する動画が注目を集めている。普段はバキ童ことぐんぴぃの得意分野である、インターネットやオタクといったジャンルを扱うことが多いが、なぜ食のコンテンツが人気を得ているのだろうか。動画をもとにその理由を考察する。
想像力をかきたてるトークで、食べたことのない人も引き込まれる
趣味がラーメン二郎を食べることだというぐんぴぃは、大学時代から週4で店舗に通っていたという。動画では経験をもとにした独自の理論を展開した。ぐんぴぃは二郎を“一枚岩のエアーズロック”と称し、一見ごちゃごちゃした大盛りラーメンに見えるが、料理として完成されていると語る。
店舗によっての当たりハズレに関する見解やエピソードなど、何度も通っているからこそできるトークが魅力だ。トッピングされている肉も、おいしいときもあれば固い肉のときもあるようで、「二郎はガチャ」と表現している。このように、いろいろなたとえや描写を用いて説明されるので、ラーメン二郎が分からない人も興味が湧く動画になっている。
2022年の8月には、外出自粛で食べに行きにくくなってしまったため、ラーメン二郎を家でつくる動画を公開。いわゆる“家二郎”をつくるのが得意だという、友達の三千院ナギ男をゲストに迎えて材料の選び方から丁寧に解説した。
“家二郎”づくりは無事成功。完成したラーメンを食べて「二郎の肉じゃないですか!」と大興奮の一同。情熱をもって研究された本格的なレシピと、男3人で雑談しながらつくるゆるさのギャップで最後まで見ることができてしまう。
二郎を知らない人にも感動的な体験をしてもらう布教活動の上手さ
二郎をあまり知らない友達に手づくりの二郎を食べさせるゲスト回では、東大研究員のピーター博士や数少ない女性の友達であるhocoten、二郎を食べたことがないというママタルトの大鶴肥満などが登場した。豚骨の下茹でから始まるほど本格的な調理工程を終え、やっと待ちに待った二郎が完成した。大鶴肥満は初二郎を前に「あああああああ」と雄たけびを上げ「知っちゃいけないパンドラの箱を開けた」とコメントした。知らない人に二郎の美味しさをどうにかして伝えたい、という気迫は二郎ファンも共感するところがあるのではないか。
料理専門チャンネルではないのにも関わらず、ゲスト回で家二郎づくりを重ねるたびに三千院ナギ男のレシピが少しずつ進化しているところも見どころだ。ひとつのラーメンをテーマに、こんなにも動画で語れるのは才能だと感じる。これも、気になるものはとことん掘り下げるオタク精神がなす技なのだろう。好きな物事への知的探究心が、視聴者を惹きつける動画づくりへとつながっているのではないだろうか。
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