アート×テクノロジーをテーマに活動する市民のための活動拠点・CCBTが、2023年度コアプログラムのアーティスト・フェロー5組を決定

CCBT、5組のアーティスト・フェローを決定

 公益財団法人・東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京によって運営される「シビック・クリエイティブ・ベース東京」(以下、CCBT)は、コアプログラムである「アート・インキュベーション」において、同団体のパートナーとして創作活動を行うアーティスト・フェローの第2回目となる公募を行い、審査の結果、本年度のアーティスト・フェロー5組を決定した。

 CCBTは、アートとデジタルテクノロジーの活用を通じて、人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点で、東京・渋谷に所在地を置く。CCBTのコアプログラムである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムだ。

 公募・選考によって選ばれるクリエイターを「CCBTアーティスト・フェロー」として委嘱し、選ばれたアーティストたちはCCBTをベースに企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ等の活動を実施し、CCBTのパートナーとして活動する。CCBTからは制作費上限1,000万円のほか、制作スペースや技術・マネージメント、メンターをはじめとした様々な専門家からのアドバイスなどのサポートがおこなわれる。

 昨年、2022年度の同プログラムでは、全5組のアーティスト・フェローにより、AIやXR、デジタルファブリケーション、映像等を駆使した多様なプロジェクトを展開した。ワークショップやレクチャー、展覧会の開催、街なかでの展示等全30プログラムを実施し、延べ5,000人を超える参加者と交流、アートとテクノロジーによる創造性を、社会へと積極的にアウトリーチした。

 2023年度は、「AIと市民による散歩体験の再発見」「メタバースと連動するデジタル・ファッションのプラットフォーム創出」「パフォーマンス作品の新たな鑑賞体験」「スヌーズレン(センサリールーム)の開発」「家電楽器による新たな祭りの開催」など、5つのテーマにわたって多彩な企画が選考された。そうして選ばれたのが、下記5組のアーティストだ。

・TMPR(岩沢兄弟+堀川淳一郎+美山有+中田一会)
・Synflux
・contact Gonzo
・SnoezeLab.
・ELECTRONICOS FANTASTICOS!

 今後、contact Gonzoや、和田永が率いるELECTRONICOS FANTASTICOS!、岩沢兄弟による新たなチームが、CCBTを拠点に新企画に挑む。また、次世代のクリエイティブ集団SynfluxやSnoezeLab.は、ファッションやデザインを通じた新たなビジョンを提案。フェローたちの活動は、2023年8月より順次公開予定。

■関連リンク
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]:https://ccbt.rekibun.or.jp/

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