ヒカル、疎遠だった“強烈キャラ“の父親と再会　カリスマYouTuberも息子の顔に

　2023年7月11日、YouTuberのヒカルが、実家へ帰省する様子を公開した。

　ヒカルは5月30日にツイッターのサブアカウントを更新し、舌の手術をしたことを報告。6月7日に公開した動画では、術後のコンディション不良を理由に一週間の活動休止を発表し、その際に憔悴しきった姿を見せたこともあって、心配の声が広がっていた。

　こうした一連の発信を受けて、ヒカルの体調を気にかけたのは、ファンだけではない。地元関西でその活動を陰ながら応援する家族や恩人も同様だ。

　今ではすっかり回復し、通常通りに配信活動を行っているヒカル。そこで元気になった姿を見せるべく、7月10日に公開した「もう限界なので実家に帰ります」と題した動画では、「関西に帰ります」とし、久しぶりに帰省することを決めた。

　もう一つ、ヒカルには地元に帰っておきたい理由があった。それは高齢の祖母に会うため。ヒカルには、がんで亡くなった祖父が衰弱した状態になるまで多忙につき会いに行くことができなかった苦い過去がある。そんな背景もあって、「後悔のないようにしたい」とし、まずは母と祖母が待つ実家へやってきた。実家の門をくぐると、「どうも」と、やや気恥ずかしそうに挨拶するヒカル。母も祖母も気になるのは、やはりヒカルの体調についてだ。「どない？」「しゃべるんはどうなんよ？」「悪いことはないんやろ？」と、2人して質問攻めにする。そんな心配する母や祖母に対し、ヒカルは「月一で定期検診を受ける」と説明するなど、安心させるよう振る舞っていた。

　その後、チャンネル立ち上げ初期のころから親交のある兵庫県姫路市のカードゲームショップ「遊楽舎」の店長や、ラーメン店「べんてん屋」の大将に顔を見せ、最後に訪れたのは、実父・かつやさんの家だった。

　ヒカルの両親は離婚しており、家を追い出されたかつやさんとヒカルは長らく疎遠だった。しかし、YouTubeの企画をきっかけに交流を持つようになり、今では、その息子顔負けの強烈なキャラクターで、ヒカルファンから人気を集めている。

　いつもであれば、顔を出したヒカルに対して、金の無心をしたり、モノをねだったりすることが多いかつやさん。しかし、今回のロケに同行した実兄のまえすによれば、かつやさんからヒカルの体調に関して心配のLINEが何回もきていたそうで、実際に対面すると、開口一番「圭太（※ヒカルの本名）、どないや？身体の調子。心配しとったんや、ほんま」と声をかけた。そんな、自身の健康を気に掛けるかつやさんに対し、ヒカルは「いやいや、元気元気（笑）」と、照れくさくもうれしそうに微笑んでいた。

　こうして家族・縁者巡りを終えたヒカルは、「みんな心配してくれて、元気な顔を見せに行ったけど、こっちが元気もらったみたいなことになりました」と総括し、「やっぱ地元っていいなと改めて思いましたね」としみじみと感想を述べた。

　これまで起こしてきた数々の炎上騒ぎや羽振りの良さを全面に押し出すスタイルなどにより、ダーティーなイメージで語られることも多いヒカル。そんな彼が“カリスマYouTuber”として活動する東京を離れ、地元兵庫県に戻ることで、一人の息子や孫、若者に戻る姿を見られることが、こうした帰省動画の魅力と言える。派手な動画も良いが、たまにはこういった普段とは違うテイストの動画も見せていってほしい。