YouTuberたちは何故“人気”を手放してまで留学するのか 様々な事例から考える
6月2週目、美容系YouTuberのななこが9月から海外に留学することを動画で発表した。これまでも人気YouTuberたちが留学のために活動休止やグループからの卒業を選択してきたが、なぜ彼ら/彼女らは留学するのか。今回は、ななこやこれまでの事例を振り返り、その理由を考えてみたい。
留学を発表したななこは、メイク動画で女性から絶大な支持を集めるチャンネル登録者数は142万人(2023年6月16日現在)を誇る人気のYouTuberだ。自身のコスメブランド「leur charme(ルルシャルム)」をはじめとしたプロデュース業や東海ラジオで冠番組をもつほか、出身県である岐阜県でのイベント出演などYouTube以外の場でも活躍が目覚ましい。
今月7日に投稿された動画の撮影日は公開日2日前の6月5日で、この日はななこの25歳の誕生日。節目となる日に「留学をすることに決めました」と発表をしたななこによると、留学すること自体は4年前に決めており、この1年で準備を進めていたという。
「夢だったYouTube活動を続けて来れて、それで生活できて、本当に幸せと思っています」と、現状の生活に不満はない模様。留学を選択したことで仕事がなくなることも頭をよぎったり、「みんな私のこと必要じゃなくなっちゃう」と、不安に感じたこともあったりしたと話すななこ。
しかし、そんなななこの背中を押したのは、YouTube以外の「広い世界を見たい」「海外に住む」という夢だった。ほかの教科に比べ英語は「本当にできない」と述べているものの、現地の人と直接コミュニケーションをとり、実際に住むことでわかることもあるという考えがあると発言。さらに留学は、「英語がまったくできない私がどうやって生きるか試したい」というチャレンジでもあることも明かしている。
留学期間は今年の9月から来年の1月までの4か月間で、滞在先はオーストラリアとのこと。YouTubeの活動については「欲張りなので、両立することに決めました」と述べており、出発までにストックを作り、その動画を公開しながら現地での様子も紹介するようだ。なおラジオ番組については、オーストラリアで収録したものを放送することが決まっており、番組は継続されると説明している。