人間とAIで構成される異色のK-POPグループ・SUPERKINDに聞く“AIメンバーとの距離感”

SUPERKINDのAIメンバーとの距離感

AIのメンバーを含むグループでのデビューはワクワクした

ーー正直、AIのメンバーを含むグループでのデビューが決定したときは率直にどう思われましたか?

DAEMON:チャンスだと思いました。昔から自分はバーチャル世界を舞台にした映画やアニメ、漫画が好きだったのでワクワクしましたし、積極的にチームへのアイディアを出せそうだと思いました。

SIO:実は初めて聞いたときは、AIやバーチャルヒューマンについての知識がなかったこともあり、少し不思議な気持ちや技術的に慣れない感覚もありました。ですが、時間の経過とともにAIに対する世間の認識も変わってきて、自分も慣れてきたこともあり、今は楽しく活動しています。

ーー実際にSUPER KINDとしての活動が始まってから、大変だったことはありましたか?

GEON

GEON:AI(NUKE)のメンバーとの練習や活動は、正直に言うと大変なことが多かったです。例えば、ダンス練習の時に彼らのスペースを空ける感覚を掴まなければいけなかったり、MVを撮るときにも他のアイドルグループより技術的にも時間がかかったり、そういった部分は大変だと思います。

ーー特殊なグループとして大変なこともある中で、どんなことに挑戦してみたいですか?

EUGENE:今後技術がもっと発達したら、東京ドームでオフラインコンサートを行ってみたいです。

GEON:AI(NUKE)のメンバーと一緒に音楽番組やバラエティ番組に出演してみたいです。

SAEJIN

SAEJIN:今後は、他のNUKEメンバーも加わってさらに活動を広げていきたいです。最近は、妹グループができたらどんな感じだろうと考えています。

SEUNG:NUKEメンバーとしては、コスチュームが追加されて表現力が増していけばもっと存在感を示せるようになると思います。オプションが追加されたら、みなさんにいろいろな表情をお見せしたいです。

ーー次は所属されている事務所であるDEEPSTUDIOという場所について伺いたいと思います。既存の芸能事務所とは異なる特殊な環境でのデビューにはどんな意味があると思いますか?

EUGENE:NUKEのメンバーと一緒にデビューし、従来のアイドルとは違うコンセプトで多様な活動ができることがとてもいい環境だと思っています。

GEON:AI+人間がともにデビューしたのは世界初のことで、これはDEEPSTUDIO以外ではできないことだと思っています。それが最大の特徴であり、また、K-POPとしての新たな挑戦だと感じています。だからこそデビューできたとも思っています。

SEUNG

SEUNG:既存の多くのアーティストを保有している事務所とは違い、僕はAIとしてこの会社で主要なメンバーになりたいです。AIとして理事などの役割を果たし、影響力のあるメンバーになりたいと思っています。

ーー「aespa」や「MAVE:」など、韓国にはバーチャルアイドルの要素を持つグループは他にもいらっしゃいますね。そうした方々についてどう思っていますか?

DAEMON:バーチャルアイドルやバーチャルヒューマンなどいろいろなチームが登場し、業界自体や活動の幅が広がったことを嬉しく感じています。今後もさまざまな活動を通して、ともに頑張っていけたらと思います。

SIO

SIO:どうしても同じ分野なのでライバル意識も持っていますし、興味を持っていました。でも、バーチャルアイドル自体への関心が高まっていることはとてもポジティブに捉えています。ただ、僕たちが世界初の人間+AIのグループであることは忘れずに注目し続けていただけると嬉しいです。

SAEJIN:自分達の領域が広がっていくようでとても誇らしいです。今度は年末の放送でお会いしたり、さまざまな活動で関わっていきたいです。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる