AppleがついにVR進出? 盛り上がりを見せるXR・韓国VTuber・バーチャルファッション業界

AppleがついにVR進出?

『”Voyage” 2023 Spring/Summer』レポ。自由で華やかなバーチャルファッションの世界

 VRChat発カルチャーとして、いま内外から注目を浴びている領域といえばファッションだ。大手企業も続々と参入しているが、ユーザーからの熱い視線が注がれるのは、個人クリエイターによるアバターや対応衣装だ。とりわけ対応衣装は「ブランド」とセットで打ち出されることが多く、個人クリエイター発ブランドがひとつのメインストリームになりつつある。

 そうしたクリエイターの最新アイテムが、5月27日開催のバーチャルファッションショー『”Voyage” 2023 Spring/Summer』を彩った。昨年12月末に開催されたバーチャルファッションショーの、第2回開催となるこのイベントには、7つのクリエイターブランドから、未発表となる新作アイテムが登場した。ブランドのカラーが如実に現れた衣装たちを、モーションアクターが駆るアバターが纏い、華やかな演出とともにランウェイを歩いた。

 筆者は第1回開催に続き、VRChat現地に招待いただき観覧した。正直、ハードルはだいぶ上がっていたが、そのハードルを余裕で超えてきた。ランウェイの上に突如現れる「移動式の噴水ステージ」「滝」「幻想的な灯籠」「チャペルの扉」などなど、ブランドごとに異なる演出は、バーチャル空間でなければできないものばかりだ。ただランウェイを歩くだけでない、バーチャルファッションショーである意義を、鮮やかに示していた。

 もちろん、出展アイテムたちの魅力も忘れることはない。普段づかいできそうなメンズ用ポロシャツや、ファンタジーの世界から抜け出てきたような衣装、パリコレに出ても不思議ではない前衛的な服まで、様々なジャンルのバーチャルな衣服たちは、現地観覧客や配信視聴者を大いに湧かせた。なるほど、この「自由さ」と「華やかさ」に、大手ブランドも引き寄せられているのだろう。

 余談だが、「Voyage」への出展ブランドは、韓国クリエイターがオーナーを務めるところも多い。『VRChat』において、日韓の距離はとても近い。その近さから生まれるカルチャーが、バーチャルの世界を盛り上げている。

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