「約70年前のアニメ制作現場」や「24年前のオタク部屋」にタイムスリップするメタバースがすごい 新鮮さと懐かしさが同居する“新たな遊び場”を体験

東映「ONN'ON STUDIOS」体験レポート

1999年のオタク部屋にタイムスリップ 懐かしの“あのお菓子”やウォッチパーティも

 「ONN'ON STUDIOS」のもうひとつのワールドは、「Onnon_Nostalgia1999」だ。

 これは、“1999年7月の男子高校生のオタク部屋”を再現したもの。ソニーの協力を得て制作されており、懐かしいソニー製品と東映アニメーション作品のグッズが六畳一間に所狭しと置かれている。また、部屋に置かれているブラウン管テレビ「トリニトロン」でアニメ鑑賞会ができる「Watch Party」を定期的に開催しているのも特徴だ。

 この部屋は6畳と狭い空間だが、意外にも見るべきところはたくさんあって探検しがいがある。壁にはびっしりとポスターやTシャツなどが飾られているが、特に多いのは松本零士関連作品。この部屋の主は松本零士のファンという設定のようだ。だが、中には『デジモンアドベンチャー』の当時のポスターも見える。

 ベッド脇にはVHSのテープが大量に置かれていて時代を感じさせる。音楽も好きなようで、ギターなど音楽関係のアイテムも豊富に置かれている。

 部屋には、当時のお菓子が実名で並べられているが、わざわざ各会社に許諾を取ったそうだ。机の上にあるノートには、隠し部屋に行くための謎解きの質問が書かれている。部屋のどこかにあるMDとフロッピーディスクを集めると解けるようになっているので、探してみよう。

 テレビ脇の机には、当時のソニーVAIOのデスクトップPCが置いてある。1999年は、またブロードバンドが本格開始前なので、この部屋の主はテレホーダイなどでインターネットに接続していたのだろうか。

 ギターを上ると押し入れの中に入れるようになっている。この押し入れは秘密基地のようになっていて、ディスコのような飾り付けの中に、『おジャ魔女どれみ』のポスターが隠れるようにして貼ってある。当時の男子高校生にとって、『おジャ魔女どれみ』が好きなことはちょっと恥ずかしいものだったので、隠すように貼っていたのだろう。時代が1999年であるため、ノストラダムスの大予言を踏襲した雑誌『ムー』も置かれている。

 この空間は、ほかのユーザーと好きなアニメなどについて語り合う場でもあるため、自分の趣味嗜好を選べるウィンドウが押し入れの中にある。好きなジャンルをポインタで選ぶと、自分のアバターの頭上に表示されるようになっている。

 部屋にはカセットテープ用のウォークマンやAIBOなどの懐かしのソニー製品もたくさんおいてある。当時、AIBOは高価なものだったため、この家は割と裕福だったのかもしれない。

 パソコン机の後ろには模造刀が置いてあるのだが、ここからテレビに上ることができ、『銀河鉄道999』のメーテルのフィギュアの裏にも回りこめるようになっている。

 この部屋のBGMには、当時流行ったユーロビートの音楽が流れており、一定の時間にパラパラを踊るキャラクターが出現するなど、細かい仕掛けが施されている。

今後の展開にも期待

 「ONN'ON STUDIOS」は、今年新たに「Onnon_ImaginaryPARK2070」のオープンを予定しているとのこと。これは「1956年の大泉学園」、「1999年の秋葉原」、「2017年の羽田空港」、「近未来(2070年)の渋谷」の4つのエリアからなる空間とのことだ。

 今回体験させてもらった2つの空間は、いずれも東映アニメーションらしさに溢れていた。日本で最も長い歴史を持つアニメスタジオなだけに、これからも豊富なIPを生かした展開が期待できそうだ。

■関連リンク
「ONN’ON STUDIOS」(オナノンスタジオ)公式WEBサイト
「ONN’ON STUDIOS」(オナノンスタジオ)公式Twitter
「Onnon_ToeiDogaStudio1956」(VRChat)
「Onnon_Nostalgia1999」(VRChat)
※『VRChat』はWindows PCもしくはVR機器から無料で利用可能。

『白蛇伝』©東映、『大空魔竜ガイキング』©東映アニメーション、『銀河鉄道999』©松本零士・東映アニメーション、『 デジモンアドベンチャー』©本郷あきよし・東映アニメーション、『 おジャ魔女どれみ』©東映アニメーション

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