タップル、ゼクシィ縁結びが三重県と「出会い・結婚に関する連携協定」を締結 マッチングアプリが人口減少解決の一手に

タップル、ゼクシィ縁結びが三重県と連携協定締結

マッチングアプリに求められる社会的責任が拡大している

 次いで、株式会社タップル 代表取締役社長の飯塚氏が登壇。サービスの紹介や本協定での具体的な取り組みを発表した。

 2014年5月にサービスを開始したタップルは、 今年で9周年を迎えるマッチングアプリだ。

 累計会員数は1,700万人を突破するなど、国内最大規模のサービスとして多くのユーザーに支持されている。

 飯塚氏は「時代の変遷とともにマッチングアプリに求められる社会的責任が大きくなっている」と話す。

「昨今、マッチングアプリによる出会いが増加していて、とりわけコロナ禍でその需要はさらに高まっている。直近では、『5人に1人がマッチングアプリを通じて結婚した』という統計結果も出ており、我々が掲げるパーパス『恋愛総量の最大化』がより重要になってくると感じている」

 タップルは、スポーツやグルメ、音楽など共通の趣味をきっかけに出会いを探せるのが特徴だ。

 また、富士急ハイランドやさがみ湖リゾート プレジャーフォレストといったデートスポットとも協業し、男女の出会い促進に向けた多数のコラボレーションを展開している。

 さらには24時間365日体制の監視や問い合わせを行うほか、顔認証や不正検知にはAI技術を活用し、ユーザーがサービスを安心・安全に利用できるように努めているという。

 今回、三重県とタッグを組んで行う取り組みは、マッチングアプリの活用方法や安全に使うための注意点を啓発するセミナーの実施や、出会い・結婚に関するニーズや課題を把握するためのヒアリング、アンケート調査および分析、県内デート推進キャンペーンなどが予定されている。

「マッチングアプリの利用に際しての啓発セミナーは、講師を派遣することに加え、三重県内の市町や大学などとも協力しながら開催していくことを想定している。また、三重県内には魅力的なデートスポットや観光スポットが多いので、そうした場所との連携も強化し、お得に利用できる仕組みの構築なども検討していきたい」

 続いては株式会社リクルートの舘氏が登壇した。

 リクルートグループは、就職や進学、住宅、結婚、旅行など、一人ひとりのライフスタイルに応じた最適な選択肢を提供する多くのサービスを運営している。

 婚活領域においては、「ゼクシィ縁結び」、「ゼクシィ縁結びエージェント」を2015年から開始している。

「ゼクシィ縁結びは、テクノロジーを通じて人との出会いを加速させ、ゼクシィ縁結びエージェントは有人の結婚相談所として、真剣に婚活と向き合うユーザーの方を支援してきた。三重県との連携協定を結んだことで、出会いから結婚までの総量を増やし、少子化や人口減少といった課題解決に貢献していきたい」(舘氏)

 マッチングアプリが地方自治体と連携し、男女の出会いを支援する試みは非常に興味深い一方、形式的ではないサポートや出会いにつながる具体的な支援が重要になってくるだろう。

 今後の動向に注目していきたい。

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