ぽこピーランド開園に湧くVRChatと、ミライアカリの活動終了に揺れる人々。VTuberとソーシャルVRの現在地を考える

VRChatは日本へさらに進出？ 人気ソーシャルVRの現在地

　そんな新型トラッカーの使い道として真っ先に挙がる『VRChat』は、にわかに日本語公式Twitterアカウントを開設した。「ﾌﾞｲﾁｬ」という第一声からは親しみやすさも感じるが、この展開は後に控える各言語ローカライズの一環とも捉えられる。昨年の「BOOTH」との提携や、今年に入ってからのパートナー企業増加など、日本を意識した『VRChat』の展開はより積極的になるなるかもしれない。

　それに呼応してか、株式会社HIKKYはスキルマーケットを作るプロジェクト「VATAR」を、株式会社ポリゴンテーラーコンサルティングはアバターファッションブランド「IRODORI clothing」を発表した。いずれも、アバターとそのファッション（改変）に関わる新展開だ。殊に『VRChat』におけるアバターの重要性は、アパレル企業の参入も相まって日々高まっている。日本を中心に、この市場がさらに発展することは確かだろう。

　そんな未来の話もしつつ、最後は「ぽこピーランド」に加えてもう一つ、訪れるべきワールドを一つ紹介する。1月開催の『SANRIO Virtual Festival 2023』で実施された「team:beyond_a_bit」によるパフォーマンスが、単独ワールド「Beyond a bit – 想像のちょっと先へ」としてオープンしたのである。

　1月の開催時にも大きな反響を呼んだ、美しく、度肝を抜くすさまじいVRコンテンツであり、『VRChat』で体験できるものとしては紛れもなく最高峰のものだ。『Meta Quest 2』単独でも体験できる恒常コンテンツとして、ぜひ一度は体験してほしい。ソーシャルVRの進化を肌で感じ取れるはずだ。