『隣の恋は青く見える4』最終話ーー8人のカップルが「破局」を選んだ恋愛の現実 “好き”よりも“安心”が新しい恋に進むきっかけに

『隣の恋は青く見える4』最終話

長く交際しているカップルが、別れられなないのはなぜ?

 付き合う時、別れる時、私たちは必ず“選択”をする。本当にこの人と付き合ってもいいのだろうか。もしも、別れたらどうなるのだろう。そんなふうに、自分と向き合いながら“想像”をする。

 だが、交際を続けるかどうか選択をする機会はあまりない。「このままでいいのだろうか……」と思いながらも、別れるタイミングがなくて付き合っているカップルも多いのではないだろうか。

 そんな男女に、選択のきっかけを与えるのが『隣恋』シリーズだ。お試し破局をしている7日の間に、“隣の恋”をのぞいてみることで、見えてくるものがある。

 シーズン4となる今回は、4組のカップルが別れを選んだ。

 まず、いちばん驚いたのがシンイチロウ&サニーカップルが破局を選んだこと。復縁デートの時の雰囲気がとてもしっくりきていたため、ヨリを戻すものだと思っていた。

 しかも、2年2ヶ月交際している2人には、強い絆がある。同棲期間も長く、シンイチロウが暮らす沖縄に移住することまで視野に入れていた。だが、サニーは彼との恋愛を“UFOキャッチャー”みたいだったと話す。

 たしかに、UFOキャッチャーはお金を投入するたびに、後戻りができなくなってしまう。「こんなに使ったんだから」「あと少しで落ちるかもしれない」。最初は、気軽に始めたはずなのに。別に、そこまでほしいわけでもなかったのに。お金を入れるほどに、その景品に執着してしまった経験がある人もいるのではないだろうか。

 サニーも同じく、シンイチロウに執着してしまっていた。愛情を注いできたぶん、後戻りができなくなっていたのだ。移住をするほど、一緒にいたいのか? という問題に向き合うよりも、“もったいない”という気持ちが勝ってしまっていた。

 その一方で、公認浮気生活を経て、元恋人と過ごした時間の尊さに気づいたメンバーもいる。

 ホーチミンのモテ男・ユウタは、想いを伝えてくれた公認浮気相手・シオンではなく、元恋人のセナを選んだ。そして、子どもがいることをずっと隠されていたタイヨウも、「よくよく考えたら、そんな大きい話でもないな」と、カノンとの復縁を決意した。

 家に呼べない理由をずっと言えなかったカノンの苦しみを包み込むように、「めっちゃ(家に)行くで! これからは!」と微笑むタイヨウは、最高にかっこよかった。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる