次世代SNSに必要な友だちは50人のみ? 話題のアプリ『Bondee』は爆発的な流行を生み出すか

話題のアプリ『Bondee』は爆発的な流行を生み出すか

 新たなSNS『Bondee(ボンディー)』が人気を集めている。アプリ内のスクリーンショットをInstagramなどの他のSNSに投稿するユーザーが増え、徐々に認知され始めている。実際にアプリを試し、その魅力と特徴について深掘りをしてみた。

 Bondeeは自分の3Dアバターを作成し、友だちとコミュニケーションを取ることができるSNSだ。シンガポールを拠点とするMetadream社が運営し、シンガポール、韓国、タイと言ったアジア諸国を中心に展開している。主な機能はアバターの作成、ステータスの共有、チャット、スペース(部屋)の作成、そしてアイテムや他のユーザーのメッセージを収集できる「航海」だ。

 中国版のInstagramと呼ばれる『RED』でインフルエンサーがこぞってスクリーンショットを投稿したことで、注目度が上がった。

 日本国内の有名人ではロックバンド・GLAYのHISASHIがBondeeを始めたことをTwitterで告げており、ファンもこれに続いてアカウントを作っているようだ。フォロワーが多いユーザーでは、フォロワー5.7万人のフィリピンの『ピザハット』の公式アカウントもBondeeの利用を始めていた。アカウントが公開されていたため、友だちになるべく追加の申請をしてみたが、上限の50人を既に集めていたようだ。

 Bondeeの魅力はなんと言っても、おしゃれなデザインにあるだろう。誰が使っても韓国のポップカルチャーを彷彿とさせるおしゃれなアバターを作成できる。顔、洋服、小物などのパーツを選ぶだけでY2Kファッションをまとったアバターを作成できるだけではなく、アバターをフィーチャーしたアバターカード、アイコン、壁紙といった画像が多様に生成される。シェア導線もあり、InstagramやTwitterと言ったほかのSNSでの拡散を前提にUIが設計されており、思わず自慢したくなる。少ないインプットでリッチなアウトプットを実現しているのは、インターネットサービスの醍醐味だろう。

 「ステータス」が表示されることで誰がオンラインなのかがわかり、非同期コミュニケーションから同期コミュニケーションへの移行がスムーズである点が今っぽい。仮にLINEや電話で友人とリアルタイムな同期コミュニケーションを取りたい場合、相手の都合を確認する必要があるが、Bondeeでは「相手の都合」が一目瞭然だ。夜中に起きている友人を簡単に見つけられる。取り止めのないチャットを始めやすいだろう。

 「友だち」として登録できる人数の上限が50人なのも特徴的だ。実際の交友関係である「リアルグラフ」での使用を想定しているのだろう。Bondeeが流行り、人気であり続けるかは、どれだけの友人が参加し、アプリに留まるかが要になる。

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