“謎の首の動き”がTikTokでバズるわけとは? 素人にはできないダンスエフェクトが話題に

“謎の首の動き”がTikTokで話題に

 TikTokのトレンドワードに「#headwave」が入り、世界中のユーザーがチャレンジしている。「#headwave」とは何なのか、なぜトレンドに入っているのか深掘りしてみた。

 「#headwave」はエフェクトの名前だ。このエフェクトを起動した状態で人を撮影すると、ポップダンスの動きで見られる首のアイソレーションの動き、つまり首だけを単独で動かしたように見え、エフェクトひとつでダンス上級者気分を味わうことができる。

 筆者は猫で試したが、うまく行かなかった。頭と首の境目がわかることが必要があるようだ。エフェクトはTikTokの公式が提供している。

@miamiheat #Nikola doesn’t even know what’s going on 🤣 #headwave #dance #NBA #waitforit ♬ Salsa Timba / Cuban Latin music - Kentaro

 アメリカではすでに2022年11月時点で流行っており、フォロワー1710万人のNBAチーム『マイアミ・ヒート』も公式アカウントで使用。若手のニコラ・ヨビッチ選手が練習をする何気ない風景がエフェクトありの状態で撮影されている。本人の預かり知らぬところでサルサのBGMに合わせてダンスをさせられている様子が可愛いと、150万回再生された。

 日本でも人気ダンスボーカルグループ『THE RAMPAGE from EXILE TRIBE』が公式アカウントでこのエフェクトを使った。ダンスボーカルグループのメンバーが写っているだけあり、途中までエフェクトだと気付かないファンもいたようだった。動画は4万いいねされている。

 エフェクトが人気な理由は、どんな風になるのか一度は見てみたい自分の姿が映し出される点にあるだろう。K-POP人気の高まりにより、ダンスへの注目度が上がっているが、素人には真似ができない動きも多い。首のアイソレーションはその一つだ。

 海外ではプランク(いたずら)に使いやすい点も受けているようだ。

 2022年に流行したエフェクトの「Crying」も、友人の顔をひどい泣き顔に変換するプランクをきっかけに流行した。TikTokでバイラルしたが、実はSnapchat上で用意されたフィルターが使われていたのだった。ユーザーはSnapchatで撮影した動画を、わざわざTikTokにアップロードしていたのだ。それ以前にも、Snapchatで公開された「顔の上を蜘蛛が歩いているように見えるエフェクト」がプランクに使えるとして流行したことを受け、TikTokでもそのエフェクトが用意された動きもあった。

 今後もプランクに使いやすいエフェクトが提供されるかもしれない。平和なエフェクトであれば、使って友人や家族を変身させてみてはいかがだろうか。

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