“ミックスなオカマバー”経営者のビリビリ☆えいた。がライブ配信をする理由とは? ライバーになって気づいた接客との共通点

ビリビリ☆えいた。が配信で気づいた接客との共通点

 ライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」で行われた「あなたの音楽を発信しよう♪Real Sound Techインタビュー出演権!」で、「ビリビリ☆えいた。」が見事インタビュー権を獲得した。若くして“ミックスなオカマバー”「Believe×Believe(ビリビリ)」の経営者となり現在では3店舗を持つえいた。その手腕は「Pococha」のライブ配信にもしっかりと活かされている。今回のインタビューでは「Pococha」と店舗経営の共通点から、えいたが読者にお願いしたいことまでをたっぷりと語ってもらった。(Nana Numoto)

――「Pococha」を始める前は何をしていましたか。

ビリビリ☆えいた。

ビリビリ☆えいた。(以下、えいた):Believe×Believe(ビリビリ)というお店を24歳のときに始めて、今年で9年目になります。コンカフェ(コンセプトカフェ)的な感じで“ミックスなオカマバー”と称していて、今は札幌、仙台、大阪に店舗があるんですよ。

――お店の経営もある中で、「Pococha」を始めたきっかけは?

えいた:実を言うとライブ配信は苦手だったんです。でもたまたまアプリをダウンロードする機会があって、そこから「Pococha」の魅力にハマって。それが続けているきっかけです。

――具体的にどのような魅力ですか。

えいた:ゲーム性と言ったらあれだけれど……ランクアップしたり、いろんな人とイベントで戦ったり、みんなで一致団結してコメントを増やしていこうと考えたり、「この曲を歌うときには、このアイテムを贈ろう」と工夫したり。みんなで決めて頑張っていくチーム感が好きですね。

――そのあたりは接客業と通ずる部分を感じますね。

えいた:そうですね。私たちの業界的に「この曲が流れたらこういう振り付けをする」という暗黙の了解があるのだけれど、「Pococha」の枠内でも「これが流れたら、もうみんなわかるよね」っていう流れができたりして。初見さんでも「このノリは何なんだろう」と興味を持って魅力を感じてくれたらいいなと思っています。

――読者の方にはまだ想像がついていない方もいると思うので、えいたさんの「Pococha」での様子を聞かせてください。

えいた:基本的にライブ配信では90分間ずっと「早着替えショー」をしています。1曲ごとに衣装を変えて90分のうちに2~30着くらい着ていますね。ドレスにしてみたり、私服でやってみたり、ギラギラの衣装を着てみたり、羽を生やしてみたりとか。早着替えのショータイムでは、歌うし踊るし、笑いあり涙ありみたいな感じなんです。

――音楽だけじゃなくて総合的なパフォーマンスを見せているんですね。

えいた:ライブ配信では日常を全部見せています。もちろん歌って、踊って、メイクも教えたりしますが、今日は料理を作るとなれば、とことん料理を作ることも。あとは「ビリビリ」でのお仕事もライブ配信します。飽きないライブ配信を心がけていて、そこは接客業の延長線上にあるみたいだなと感じるんです。

――ライブ配信を始めてお店のスタッフからの反響はありましたか?

えいた:お店の子がたまにフラ~っと枠に来てくれるんですよ。ゲストで私のライブ配信に出てくることもあればリスナーとしてくることもありますし。

――それはリスナーさんたちも喜んでくれそうですね。

えいた:そうなんです。お店からライブ配信をするときには、スタッフの子を「仙台店のママだよ」とか「〇〇ちゃんだよ」って紹介するんです。そうするとリスナーさんがお店のキャストの子のことも気に掛けてくれて、リスナーとしてスタッフの子が来たときも、みんなワーッと盛り上がってくれますね。

――話を聞いていると、えいたさんは経営している店舗の一つのように「Pococha」でライブ配信をしていると感じました。「Pococha」とお店とで客層は違いますか?

えいた:男女比は同じくらいですよ。年齢層はお店もライブ配信も老若男女が来てくれています。若い人は10代から年配の人は60代までいるし、本当に広いんです。

――非常に理想的な状態ですよね。経営者としての手腕やインフルエンサーとしての見せ方が上手いのだと思います。

えいた:そもそも男だから女だからとか、年上だから年下だからとか、そういうのが好きじゃないので。みんな一緒だと思っていて、だからすごいアイテムを贈ってくれる人がいても、他の人にも「みんな1人に頼るな!」と言ったりもしています(笑)。

――そういったノリも含め、やはりみなさんそういったえいたさんが好きだからこそ、ライブ配信を観に来ているんでしょうね。

えいた:だからリスナーさんたちに無理させないことは心がけているんです。「Pococha」には毎日ランクの上下を表すメーターがあって、マイナスを取るときもあるけれど、人が集まらないときもあるし、人それぞれアイテムを贈れないときもあるので仕方がないと思うようにしています。誰が来るかわからないのはお店と同じなのでそこは全然引きずらないんです。「店付きあい」しているのと「枠付き合い」しているのは一緒。

ーー共通点を感じる部分は具体的にどんなところですか?

えいた:「Pococha」で月に1回イベントをやっているんですけど、これは店舗の周年のお祝いみたいな感じで開催しています。全部お店と重ねているから「Pococha」での枠作りは得意だったのかもしれないですね。他にも、例えばお店のキャストは、枠のアシスタントに重なる部分もあって。アシスタントに私がやり方を教えて、その子がファミリーを率いてくれる。初見さんでも困らないようにみんなでフォローしていくみたいな流れですね。

――お店と「Pococha」、どちらもやっていてよかったと思いますか?

えいた:もちろんですよ。「Pococha」で観てくれて実際に会ってみたいとお店に来てくれるお客さんがいっぱいいます。逆にずっと顔を知らないリスナーさんに会ったときには「そんなに若かったの!?」とびっくりすることもありますし(笑)。「Pococha」のコメントでは、あんだけお喋りなのに、実際に会ってみたら「あなたって無口なの?」っていうギャップがある人もいました。

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