「びっくりチキン」で有名曲を演奏? 気の抜けた音とクオリティの高さでクセになる動画

 「びっくりチキン」は、締めつけられたような細い首に、びっくりしたような目と口が特徴のおもちゃ。そして、腹を押すと音が鳴るのが特徴だ。このびっくりチキンを使い、メロディを奏でるという技を披露するYouTubeチャンネルがある。そのチャンネル名は「Chickensan」で、チャンネル登録者数は51.9万人を誇る。

「GReeeeN / アカリ」 | 【鳴いてみた】

 Chickensanは、誰もが知っているような有名な曲や、海外で人気の洋楽などを、びっくりチキンを使って演奏する。GReeeeNの「アカリ」や高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」、ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク&シルク・ソニックの「Silk Sonic」など、幅広い楽曲をびっくりチキンから出る音だけで再現する。

 Chickensanは、時には複数匹のびっくりチキンでパートなどを使い分けることで、一体感のあるメロディを出す。びっくりチキンが大きく口を広げ、びっくりした目で、気の抜けた音で演奏する……、そしてそのメロディが正確で聞きやすいので、おもしろくもありながら、すごいとも感じる動画が出来上がる。独自性と中毒性の高さが、51.9万人というチャンネル登録者を惹きつけているのだろう。また、Chickensanは国内外から大きな人気を集め、2023年2月3日時点で、ビリー・アイリッシュの「bad guy」で2,625万回、King Gnu の「白日」で793万回と、度々かなりの規模の再生回数を誇る動画を出している。

Mozart - Queen of the Night on The Chicken | Vinheteiro |

 ちなみに、びっくりチキンで音色を使い分けるにはどうすればいいのだろうか? 実は、お腹の押し具合によって、びっくりチキンから出る音色が変わる。海外のYouTubeチャンネル「Vinheteiro」(チャンネル登録者数 696万人)が「Mozart - Queen of the Night on The Chicken | Vinheteiro |」という動画で投稿した、同じくびっくりチキンを使って演奏するモーツァルトの「夜の女王のアリア」を見るとわかりやすい。こちらの動画、Chickensanとは異なり、びっくりチキンのお腹を押す手元が映されており、押す指の本数や強さ、長さ、位置によって見事に音色が変わる。さまざまな音色を使い分けるために指を細かく動かしており、不可能ではないだろうが、習得には時間がかかりそうな技術だとわかる。

 びっくりチキンによる、気の抜ける音とクオリティの高いメロディでクセになる。気になる方は、この機会に視聴してみてほしい。なお、著作権の関係でYouTube動画の収益化が難しいようで、現在は動画の投稿頻度が少ない。そのため、Twitterなどでサポートをよびかけている。

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