働きやすい環境を最優先に ガジェット系YouTuber・たこまるの「こだわりが詰まった仕事部屋」

YouTuberたこまるの仕事部屋

視聴者のデスクまわりから受け取っている刺激

――普段ゲームをプレイすることもあるんですよね?

たこまる:最近は引っ越しなどで忙しくあまり時間を取れていないんですが、ゲームは好きでよくプレイしています。

――主にPCでプレイされるんですか?

たこまる:はい。家庭用ゲーム機でしかリリースされていないタイトル以外は、基本的にPCで遊んでいます。一度60FPS以上のフレームレートを体感してしまうと、なかなか戻れないんですよね。仕事と趣味が地続きであるおかげで、PCやグラフィックボード、モニターなどに困らないので、良い環境でプレイできていると感じています。

――PCでゲームをプレイされるときには、どのマウス・キーボードを選ぶんですか? やはり1番お気に入りのもの?

たこまる:プレイヤー目線では好きなもの、自分に合っているものを使いたいところなんですが、いろいろな製品をバランスよく使うようにしています。

――それも仕事のため?

たこまる:そうですね。ガジェットのレビューには2つのパターンがあると思っていて。ひとつは開封して初めて使ったときの感触を伝えるもの、もうひとつはしばらく使ってみての感触を伝えるものです。

 僕は製品の良いところを探すのが得意で、悪いところは長く使ってみないとなかなか気づけないんです。けれど、できるだけフェアに製品をレビューするためには、どちらの面も伝える必要がある。そういう視点を得るために、趣味の時間でも自分のお気に入りだけを使うことは避けていますね。

――長く使った結果のレビューとなると、さらに説得力が増しそうです。

たこまる:実際にそういう動画のほうが視聴者さんによく観ていただける傾向にあります。自分のこだわりが評価されていることにはやりがいも感じますね。

――これまでには、視聴者さんのゲーム部屋を紹介する動画もアップしていますよね。そこからインスピレーションを受けて自身のお部屋をコーディネートすることもありますか?

たこまる:よくありますよ。白デスク環境がそうです。もともと僕はいわゆるところのゲーミングデスクっぽい、黒とRGBのカラーで構成されたコーディネートが好きだったんです。けれど、視聴者さんから送られてくるお部屋の写真を見ているうち、白デスク環境にも魅力を感じるようになりました。そんな風に影響されて自分の好みが変わることは多いと思います。最近は木目のようなあたたかみのあるデザインにも注目していますね。

――昔はステレオタイプだったゲーミングデバイスのデザインも、女性プレイヤーの増加や、テレワークの浸透による需要の拡大などから徐々に多様化していますよね。

たこまる:聞いた話なんですが、最近では黒と白の間に売上の差がほとんどないらしいです。女性プレイヤーが目立つようになったのも、テレワークが浸透したのも、ここ数年くらいの話ですよね。

――最近だとニトリさんが白で統一されたゲーミング家具一式をリリースしていましたよね。昨年の『東京ゲームショウ』で黒とあわせて展示されているのを見たんですが、白シリーズの前に人だかりができていました。

たこまる:黒よりも白のほうが年齢や性別を選ばないですもんね。動画の反応からも白系の勢いを感じる今日このごろです。

好きという気持ちを大切にガジェット選びをしてほしい

――お部屋のなかでアップデートしたいところはありますか?

たこまる:ホームシアター環境を整えたいですね。映画を観るのが好きで、最近プロジェクターを買ったんですが、まだうまく活用できていなくて。

――いいですね。ガジェットともつながっているような気がします。

たこまる:ガジェット好きには、ホームシアターも好きな人が多いんですよ。ゆくゆくはプロジェクターやスピーカーなどのレビューも出せたら面白いですよね。

――広いおうちに引っ越したことで、いろいろな箇所がアップデートできそうですね。

たこまる:でも撮影環境と両立しようとすると、なかなかうまくいかない部分もあるんです。たとえば、いまはソファの正面にプロジェクターの映像を投影しているんですが、そのせいでテレビがソファに対して横向きになってしまっているんですよね。どちらも観やすい配置にしようと思うと、今度はソファが部屋の中心に近くなって撮影に支障をきたしてしまいます。どうすればうまくいくのか、頭のなかでシミュレーションしているんですが、まだ納得する答えにはたどり着けていませんね。

――仕事が中心だからこその悩みですね。

たこまる:そうですね。さらに広い部屋を借りれば解決できるんでしょうけど、それをやり始めると際限がなくなりますからね。この部屋でうまくやれる方法を模索中です。

――視聴者さんのなかにもおなじような悩みを持っている方が多そうなので、その過程を動画にしてアップするのも面白そうです。

たこまる:インテリア目線でも部屋のつくり方が知りたいという視聴者さんはたくさんいるような気がしています。せっかく引っ越したのでその状況を逆手にとって、新しいコンテンツを発信していきたいですね。

撮影用デスクには白で統一されたインテリアも並んでいる

――色々なお話をありがとうございました。最後に、新しいお住まいに引っ越したばかりのガジェット系YouTuberという立場から、これからお部屋づくりを頑張りたいという方に向けてアドバイスはありますか?

たこまる:まわりに何と言われても、自分がいいと感じるものを追求してほしいです。新しくお部屋をつくろうというときには、新しいガジェットを購入する機会も多いと思います。そんなとき、自分が買おうと思っている製品にケチをつけてくる人が少なからずいるじゃないですか? でも本来のガジェットの評価って人それぞれになるはずなんです。誰かがイマイチだと感じた製品でも、自分にとってはぴったりの製品になることがあるんですよね。

 だからまわりに流されて無難なものを使うより、癖が強くても自分の好きなものを買ったらいいと思います。そのほうがきっと納得できるし、後悔も少なくなる。僕にとっては、このお部屋の間取りがまさにそうでした。

 自分がいいと感じて買ったものに囲まれて暮らすのは最高ですよ。仕事のモチベーションや生活の満足感を上げてくれます。「好き」という感覚を大切にしてお部屋づくりを頑張ってほしいですね。

■たこまる/TAKOMARU
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC5jLzUQiTIk8CWiShdqQfDQ
Twitter:https://twitter.com/Takotako0910pus

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる