入力猶予0.016秒の高難度技も……『RTA in Japan Winter 2022』の「ドンキー」シリーズハイライト

RTA in Japan 「ドンキー」ハイライト

 挑戦の舞台は、ついに最後のタイトルとなる『スーパードンキーコング3』へ。走者のシャーフ氏は序盤のステージに存在するワープバレルを使ってタイムを短縮しながら、わずか3分ほどで最初のワールドをクリアした。

 ワールド2を攻略後は、ワールド4へ移動(本作は挑戦するワールドの順番をある程度自由に選べる)。バグ技も要求される『スーパードンキーコング2』とは違い、本作ではフレーム単位の動きなどの純粋な操作技術が重要な様子。

 ワールド4-1の「ファイアーボールカービン」では2フレームしか猶予のないジャンプを決めたり、強制スクロールステージの「ハラハラのこぎり」では画面外に出現しているゴールに最速で向かったりと、シャーフ氏はタイムを縮めるための技を地道に決めていく。

 続いてワールド3へ。こちらにある「はらぺこニブラ」というステージでは、キャラクターたちの背後をニブラという魚がつねに付きまとう。ニブラは放置していると青から青紫、赤紫、赤へと体色が徐々に変化していき、赤になるとコングに襲い掛かるという特徴がある。

 ニブラをうまく誘導し、ココという敵を食べさせれば体の色を戻せるが、逆にジラーチという敵を食べさせると赤に近づいてしまう。厄介なステージではあるものの、氏はニブラに攻撃されない範囲で先を急ぎつつ、適宜ココを食べさせて機嫌を取る。結果、無事にニブラを最後まで手なづけ、本ステージをクリアした。

 その後も順調に進み、ワールド5では暗転とポーズを同時に発生させるという1フレームしか猶予のない技でボス戦自体をスキップ。そしてワールド6を越えると、操作が逆になる「さかさまパイプライン」などの難所も多いワールド7もあっさりと駆け抜け、そのままラスボスのカオスを撃破。本作での記録は48分51秒で、全体を通したタイムは2時間1分40秒となった。

 今回の挑戦では、各タイトルの走者が互いの種目の解説を担っていたのも特徴的だった。『スーパードンキーコング』ではシャーフ氏、『スーパードンキーコング2』では炎龍氏、『スーパードンキーコング3』ではLeftover氏が解説役となり、作品ごとに重要なテクニックやその仕組み、各ステージで見せた技を順序立て、丁寧に細かく説明していた。

 約2時間のあいだに実践的な情報がふんだんに詰め込まれており、これから「スーパードンキーコング」シリーズのRTAに挑戦しようという人には参考になるだろう。なお、配信の模様はアーカイブに残っているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。

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