『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン』公式番組で届いた、エアリスからザックスへの手紙
2022年12月13日に発売された『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン(以下、『CCFF7R』)』は、2007年に発売された『クライシス コア -ファイナルファンタジーⅦ-(以下、『CCFF7』)』のリメイク作品だ。
『CCFF7』はシリーズナンバリングタイトルである『ファイナルファンタジーⅦ(以下、『FF7』)』の派生作品という位置付けである。『FF7』の主人公であるクラウドやエアリスに多大な影響を与えたザックスを主人公にすえ、『FF7』の7年前からのストーリーが描かれている。
ナンバリングタイトルではにいにもかかわらず根強い人気を誇る『CCFF7』のリメイクだが、公式から発表されたコレクターズエディションのセット内容に特別書き下ろしの「エアリスの手紙」が封入されることが明らかになり、ファンに衝撃が走った。
この「エアリスの手紙」は、実は『CCFF7』のストーリーの中でも重要なアイテム。ザックスとの連絡が途絶える中、エアリスが何通も何通も彼に宛てて送った手紙だが、公式からの発表では「あの人に、届かなかった手紙ーー ふたりの思い出が垣間見える、幻の一通です。」というコメントが添えられている。
手紙の内容は『CCFF7』のシナリオを担当した野島一成が書き下ろし、エアリス役の坂本真綾が執筆したという。
新たに書き下ろされたエアリスからの手紙に、ファンからは喜びの声と共に「自分が読んでもいいのだろうか」という複雑な心境を語る声も上がった。ザックスが読むことができなかった手紙を、自分が読んでしまうことに罪悪感を覚えてしまう……というファン心理には、筆者もかなり共感できる。残念ながら特典の手紙が封入されたコレクターズエディションはすでに完売しているが、ファン必見の内容であることは間違いないだろう。
そんななか、スクウェア・エニックスの公式YouTubeで公開された『クライシス コア –ファイナルファンタジーVII– リユニオン』発売直前放送にてこのエアリスからの手紙が登場した。
放送には、ザックスのボイスキャストを担当した声優の鈴村健一、セフィロス役の森川智之、天の声として野村哲也が出演。
番組では、ザックス役の鈴村健一にその手紙が手渡される一幕があった。手紙を読んだ鈴村健一は笑みを浮かべ、手紙の内容には言及しないように「(ザックスの気持ちでプレイしているプレイヤーにとっては)これは嬉しいと思いますよ。」と笑顔で感想を伝えてくれた。
もちろん鈴村健一はボイスキャストでありザックスではないが、ファンとしては間接的にでも、エアリスの手紙がザックスに届けられた。という微笑ましさと安堵感を感じたのではないだろうか。
ちなみに、エアリスのボイスキャストを担当されている坂本真綾は、プライベートでは鈴村健一とご結婚されているので、「そういえば、家で一生懸命書いてました。」と夫婦ならではのエピソードも飛び出した。
2020年に発売された『ファイナルファンタジーⅦ リメイク(以下、『FF7R』)』では、「運命」というキーワードが付け加えられており、その影響でオリジナル版の『CCFF7』や『FF7』のシナリオから大きく外れたストーリーが今後の続編では展開されるのではないかと話題だ。もしかするとザックスに再び会えるのでは、と『FF7R』をプレイ済みのファンからの声も上がっている。
『FF7』の過去の世界を描き、その後のストーリーに大きく影響を及ぼす『CCFFR』。DMWと呼ばれる独自のスロットシステムやBGMのアレンジ、フルボイス対応など、オリジナル版の良さはそのままに、単なるHDリマスターに止まらない改良を加えた本作。ぜひこの冬に遊んでみてはいかがだろうか。
※記事初出時、一部情報に誤りがございました。訂正のうえお詫び申し上げます
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