YouTubeの「1万円企画」なぜ人気? 急上昇に頻出するスカイピースの「発明」について考える

 今回取り上げた1万円企画の発案者は、何を隠そう最初に触れたスカイピースだ。その記念すべき1本目は、2016年7月23日に投稿された「激安のサイゼリヤで1万円使い切るまで帰れま10!!!!」。2本目の1万円企画が、前述のChroNoiRはじめ、こぞってYouTuberたちが挑戦しているマクドナルド1万円分を食べ切るというものだった。

 今年5月にスカイピースのチャンネルで投稿された「【リベンジ】5年前失敗した1万円企画にケリつけてくるわ!!!」のコメント欄では、じんが「一万円企画はスカイピースからだよーー!」と記載しており、スカイピースが人気企画を作ったことを明言している。

 予算1万円という縛りを大食いから始まった企画は、昨今は旅や爆買いなどにまで波及し、多くの人気コンテンツを生み出している。1万円という現実的な金額とシンプルなルールは、YouTuberたちにとっても取り入れやすいうえ、コラボのきっかけを作ってくれるという側面がある。

 一時は1万円企画が学生の中で流行し、SNSで友人たちとチャレンジした動画が多く投稿されていたこともあるほど、視聴者たちの間でも人気のコンテンツに成長した。1万円企画がYouTuberと視聴者の双方で人気になった理由には、親近感のある金額設定とわかりやすいルール、仲間で楽しめるという要素が関係しているのかもしれない。

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