異様な“自称プロフィール”は積み重ねた活動の歴史 にじさんじ・矢車りねはマイペースに魅力を発揮し続ける
2022年9月22日の配信では、リスナーからのお悩み相談室と称した配信をしたが、自身の過去・経験・体験について口を開いている。
「この方は学校に行っていないということだけども、じつはアタシも不登校ぎみだったことがあった」
「英語が得意な生徒に学校側から留学することを薦めてくれていて、アタシは当時めちゃくちゃ頑張ったんだけどテストと面接を受けて落ちちゃったんだよね。代わりに受かった人が他人をイジめているような人で、本当に悔しかった」
「友達イジめているようなひとが受かってるっていうのにもイライラしたし、あまりに病んでしまって学校に行かなくなったの。先生にもかなり心配されたし、受かった人がクラスにいるしでイライラするし、カウンセリング受けようと思ったらいま受け付けてないですとか言われて、学校行かなくなった時期があった」
途中涙ぐみながらハキハキと話す矢車、「人生山あり谷ありというし、そこが底だったと思っているし、『あの時よりマシじゃん』と思えるようになれると思う。そこだけにね」とお茶目に答えている。ふざけがちな彼女だが、その心にあるのはポジティブで善の心なのかもしれない。
そんな彼女であるが、長尾からも「先輩! 配信してくれ!」と口に出されるように、活動を通じてかなり配信が少ないタレントでもある。
2020年1月20日から2020年6月15日まで活動を休止していた時期があるが、その他にも数か月間から半年ほどいっさい配信をしないこともままあるほかに、SNSの更新も不定期であったりと、彼女の存在が薄くなってしまうことも。
実は彼女、にじさんじの中でもYouTubeチャンネル登録者数がまだ10万人を突破していないメンバーでもある。日本語圏で活動しているライバーのなかでは、ほとんど活動していない語部紡を抜けば、彼女が唯一のメンバーでもある。
もちろんデビューから数年経ったいまでも「普通の女性感」が醸し出される雰囲気や、パパっと進めていくトーク力はやはり面白い。自身の魅力が失われないための不定期なマイペース活動なのだと思えば、「にじさんじ」という事務所が持たされるイメージから彼女がずいぶんと離れていることが分かる。
他人からムリにやらされるものではなく、やりたいときにやりたいだけやってみる。そんなマインドがにじさんじにとって重要なコアである。彼女の活動を見ていると、ついそんなことを思ってしまうのだ。