『今日好き 沖縄編』4話ーー告白目前で明暗が分かれる!? 想いに終止符を打つメンバーも
しょう&きさき、別々の道を歩むはずのふたりが同じ境遇に
偶然とは本当に残酷なもので、こんなシーンさえ映し出してしまうのか。そう思わされたのが、『沖縄編』2日目夜のディナー。4名ずつが向き合う形の8名がけテーブルに、はる(新井谷悠)、ゆきの(千葉雪乃)、しょう(髙橋翔)、きさき(寺島季咲)が順に横並びとなる場面があった。
この日の半日デートを終えて、さらに仲が深まっている様子のはる×ゆきの。お互いに話し出す瞬間が重なるなど、第3話でも印象的なワードだった“シンクロ”が再び飛び出す。そんな賑やかな彼らを横目に、明らかに沈んでいる右横のふたり。それぞれ、しょうはゆきの、きさきははるを慕っているのだから、無理に明るく取り繕う方が難しいのは当然だろう。だとしても、しょうときさきは前回の『プーケット編』でお互いに想いを寄せ合い、『沖縄編』初日に別々の道を歩むと決めた同志。それにも関わらず、こんな心を痛める場面でカップルのように隣り合う構図になってしまうなんて、本当に言葉が出ないものだ。
しょう、ゆきののために起こした“奇跡”
ただ、この後の展開にはお互いに微妙な違いが。しょうはゆきのとの2ショットで、ほとんど逆転の可能性がないことを告げられる。ゆきのが選んだのは、はるとの未来。それでも「じゃあ、奇跡起きたらどう? 変わる?」と、王子様のように振る舞うしょう。ふたりで座っていたプールサイドからおもむろに腰を上げると、横に建つリゾートの2階まで移動し、なんとゆきのの方に“雪”を降らせたのだ。
「沖縄に雪が降るなんて奇跡でしょ?」と、しょうは腕いっぱいに抱えた綿をプールの方へと振り撒いていく。そんな雪の正体こそ、“驚安の殿堂”ことドン・キホーテにて購入した枕の中身だとは、この後にしょう自身から告げられるかわいいところではあるのだが、彼がウィッシュリボンに書き記していた、ゆきのと雪を見たいという想いを体現するようなワンシーンだった。願わくばこの冬、しょうとゆきのが“2度目”の雪を、いまとは違う関係性で眺めていてほしい。しょうが生んだ奇跡は、そんな夢さえ叶えてくれないものだろうか。
きさき、告白目前にしてはるへの想いに終止符も?
最終日に向けて一抹の奇跡を残したしょうに対して、きさきは運命の告白を目前に明確な失恋をしてしまう。はるの決め手は、ここまで2日間わたり、ゆきのとグループ別行動で共にしてきた時間の長さ。前回の旅での心残りを払拭すべく、どんな場面でもはるに積極的なアプローチをしてきたきさきは、自身の熱量の高さを示すべく、はるがたとえゆきのに告白するとしても「それでも、私ははるくんが好きです」と、ここでも健気な振る舞いを見せる。それでも明日の告白で、結果は変わらないのだろう。はるの表情もまた固い決意を持っているようだった。
注目なのはここから。きさきの勇士を観て、スタジオの“恋愛見届け人”を務める大友花恋は「なんていい子なの」とため息。さらに「はるくんは前回の“プーケット編”で、色々とみんなのために動いて頑張ってきたから今回(のチャンス)引き寄せたわけで、きさきちゃんにもいつか別の形で何か引き寄せるときが(訪れるはず)」と、的を射たコメントも届けてくれた。当たり前だが、きさきの想いに応えられなかったはるが決して悪いわけではない。また、中川大輔は「あの後、マックとか行って話を聞いてあげたいですね。カラオケ行って、竹内まりやの“元気を出して”を歌ってあげたいです」と、“きさきの親友”とツッコまれる立場から彼女を慰めていた。
余談だが、本稿では割愛したものの、先ほどのしょう×ゆきのによる2ショットにおいても、スタジオメンバー全員の饒舌さには勢いが増していた。特に、大友の“お姉さん視点”からの恋愛分析と、中川の観ていてかわいいと思えてしまうピュアな反応や、前述した“きさきの親友”と評されるような共感力の高さなど。こうした要因があって、ここ最近の『今日好き』は面白さを増しているのだろう。スタジオメンバーの高いコメント力こそ、視聴者が本当に求めていたものだと考えている。しょうやきさきと同様、頼むから次回以降も継続をしてほしい……。