レパード、フェアレディZ、セドリック……『あぶない刑事』に登場した日産の車とは?

『あぶない刑事』に登場した日産の車

 1986年10月から1987年9月にかけ日本テレビ系で放送され刑事ドラマ『あぶない刑事』。舘ひろしと柴田恭兵がW主演にて刑事コンビを演じ、当時の若者を中心に社会現象にもなった作品である。

 続編のテレビドラマ『もっとあぶない刑事』が放送されたあとは映画となり、2016年に『さらば あぶない刑事』が放映されるなど、30年以上経っても愛され続ける本作品。そんな『あぶない刑事』を彩ったのが、多くの自動車たちだった。代表的なものを紹介したい。

レパード F31系

 『あぶない刑事』の第1作で、柴田恭兵演じる大下勇次の運転した車が、ゴールドの日産レパードF31系だった。

 大下はプロレーサー並のドライビングテクニックを持っており、レパードF31に乗りスピンターンなどアクロバティックな動きを見せていた。レパードは販売当時トヨタのソアラなどに押され、販売台数は伸び悩んでいたが、ドラマをきっかけに爆発的人気に。現代でも根強い人気があり、かなり高額で販売されている。

 『さらば あぶない刑事』では、初期のレパードが登場し、現代の横浜を快走した。

セドリック Y30型

 『あぶない刑事』の脇を固めていたのが、取り調べで自白を促すことに長けた田中刑事「ナカさん」(ベンガル)と刑事課をまとめる吉井刑事「パパさん」(山西道広)のベテラン2人だった。

 そんな2人が捜査の際に乗っていたのが、Y30型のセドリック。ほかの刑事ドラマでも使われていたため、ベーシックな覆面パトカーのイメージを持つ人も多い。

 ナカさんは作品中、突然ドライビングテクニックが覚醒し、スピンターンなどを見せ、助手席に乗っていたタカに「ユージのほうが安全運転」といわしめたことも。また、パパさんがハンドルを握り、近藤課長(中条静夫)や鷹山(舘ひろし)・大下に愚痴をこぼすシーンも多々見られた。

セフィーロ A31

 鷹山・大下の後輩として登場した、仲村トオルが演じた町田透。ドラマシリーズではヘナチョコ感もあった町田だが、『さらば あぶない刑事』では捜査課長に昇進している。

 そんな町田が『もっとあぶない刑事』でよく乗っていたのがセフィーロA31。当時井上陽水が「キーワードはくうねるあそぶ」「みなさんお元気ですか」と叫ぶCMが話題となった。なお「みなさんお元気ですか」のセリフは後に昭和天皇が体調を崩したことで、世の中が自粛ムードとなったことから音声のみカットされるということもあった。

 『もっとあぶない刑事』の18話「魅惑」では、町田がセフィーロを奪われてしまう場面も。追跡の際、「自分たちの車で逃げればいいのに、よりによって僕のくうねるあそぶですよ」と嘆き、吉井が「お元気ですかなんて言ってられないよ」と嘆いていた。

フェアレディZ31

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 劇場版の『あぶない刑事』で木の実ナナ演じる少年課の松村課長が愛車として乗っていたのが、日産フェアレディZのZ31型だった。

 松村課長はTVシリーズでは数回の出演となっていたが、映画では鷹山・大下の良き理解者として活躍。また近藤課長とも名コンビを組んでいた。最終的に松村課長は出世し、署長にまで上り詰めた。

 フェアレディZは日産自動車を代表するスポーツカー。『西部警察』ではS130型を改造したスーパーZが人気となっていた。

 『あぶない刑事』を盛り上げてきた車。シリーズ最新作では、どんな車が登場するのだろうか。

(画像=wikipediaより)

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