『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』11話ーー脱落メンバーの復活はどうなる? 最終回目前で浮上した「怪しいメンバー」とは
はる(中村榛)が太陽LINEを使った相手はうい(三原羽衣)だった。事前に、そのことをにのん(新音)に伝えており、「(ういと)2人で行きたいってこと?」と聞くにのんに、そうではないと否定したはる。ということは、まだこの時点ではういとにのんのどちらを選ぶか決まっていなかったということなのだろうか。本当にういに心を決めていたのなら、にのんからのこの申し出は願ってもみないことだったはずだ。あるいはういとの太陽LINEににのんが参加することになっても、2ショットの時にういを呼び出して気持ちを伝えればいいと思ったのだろうか。
はるからういへの誕生日プレゼントは、“ファーストイヤリング”が欲しかったと言っていたういの言葉を受けて、ピアスが贈られた。特に言葉はなかったが、これがはるはういに心を決めたということなのだろうか。
「待たせてごめんと思うなら何かご褒美が欲しい。ギューして」と言うういの言葉そのままに行動したかにも見えるはる。太陽LINEデートで誘い出され、誕生日プレゼントまで貰うことなど、ういにとってははるが自分を選んでくれたと思うのは当然のことだが、彼から気持ちについては明言されていないことが引っかかる。しかも、このデートにはにのんが参加する可能性だってあったわけだ。
はるも“オオカミくん”なのだろうか。そもそも自分の気持ちをはっきりさせる期間をういの誕生日に設定していたのも気になる。どちらに転ぼうが、ういに誕生日プレゼントを渡すためという口実で自然とにのんの前でも彼女を誘い出せるわけで、ういとにのん双方をそのままキープできる気もする。ただ、にのんの苦しい胸の内を聞いた際に、申し訳なさから彼女を直視できないはるの姿もあった。本人の人の良さにも思えるが、これが“オオカミ”ゆえの苦悩に揺れている姿なのだろうか。最後まで“オオカミ”かどうかわからないのがはるだ。
同じくはっきりしない態度を取るのがのせりん(能勢倫)だが、彼は“オオカミ”として悩んでいるのではなく、何か他に引っかかることがあるように思える。一生懸命、のせりんへの想いを伝えるなな(新野尾七奈)に「まぁね、遅かれ早かれ、オオカミはいるからね」という意味深な言葉を残すも、一体何が気になるのだろうか。脱落メンバーのひびき(鈴々木響)と親友だったのせりんは、ひびきではなく他に“オオカミくん”の正体について心当たりがあり、そこで何かわだかまりを抱えているのだろうか。